若者はなぜファシストにダマされるのか?-
ゲンダイネット(2012年4月23日10時00分)

 <橋下大阪市長「理想の男性上司」調査で一気に1位>
大阪市の橋下徹市長(42)が「理想の男性上司」アンケートで1位になった。産業能率大がこの春就職した新入社員466人(男性314人、女性152人)から回答を得たもので、橋下は32票を獲得。昨年の29位から一気にトップに躍り出た。2位は池上彰、3位はイチローだ。

橋下の政治姿勢はファシズムをもじって「ハシズム」と呼ばれている。府知事時代は職員の給与カットを断行し、市長になるや職員の思想を調べるようなアンケート調査を実施。「君が代起立条例案」を可決し、服務規定に反する職員は断固処分する方針を打ち出した。

今月2日の発令式では新職員に「みなさんは国民に対して命令をする立場に立つんです」「人が人に命令を出すなんていうのは唯一、公権力を持った者、みなさんしかできないんですよ」と訓示した。権力こそ正義といわんばかりの姿勢は独裁者そのもの。なのになぜ理想の上司なのか。

 「若者が子羊化しているからです」とは社会学者で作家の岳真也氏だ。

「長年大学で教えていますが、いまの若者は10年前と全然違う。自分から“飲み会をやろう”と言えず、誰かについて行こうとするのです。他人にリードされないと何もできない。強いリーダーシップを感じさせる橋下氏に憧れるのでしょう。しかも世の中は深刻な不況で、誰もが将来に希望が持てない。第1次大戦後のドイツで若者がヒトラーに熱狂した状況に酷似しています」

ヒトラーは国民が外国勢力を敵視するよう誘導した。橋下は公務員という身近な存在への反感を増幅させている。単純な思考しかできない若者は「あいつら、税金で楽をしやがって」と憎悪とねたみを募らせ、それがさらに橋下人気をあおる格好だ。
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振り子は常に左右にフラレており、
曽於振り幅が徐々に狭くなり、やがて中道で止まる。

橋下とヒトラーをかぶせる話はわかりやすくて良いが、
民が不況により、苦しい思いをしているのを尻目に、
怠惰、堕落、低生産性、既得権益を温存している企業や人の集団があれば、
糾弾されるのは当たり前の構造。

しかし、民意により選出され任期は4年。
しかも軍国主義ではなく民意を反映してのこと。

これを民主主義と言わずファシズムという喩えは、
あまりにも幼稚で、低俗だ。

何故、東条英機ではなくヒトラーなのか?
それもわからない。ヒトラーは民意により選出され、
東条英機は間接的に選出されたからか?

ならば野田政権のほうが余程、ダメなファシズム、チャウセスクだろう。
チャウセスクは民により処刑された。

どうも文筆家というのは、狭い世界の中で自分の妄想に耽るため、
どうもパラサイト的性格で、幼稚なファンタジー野郎なのかもしれない。

しかし、そんな幼稚なうちは民意も掴めず、悲しい一作家となるのであろう。
悲しいね、存在意義そのものが。(笑)