「さんのあデパート」破産手続き
大田 大型店進出で業績悪化
2011年10月18日  読売新聞

 大田市大田町の「さんのあデパート」を運営する協同組合「大田ショッピングセンター」(和田正代表理事)と、デパート内の食品スーパーを経営する有限会社「和田食品」(和田正社長)は17日、地裁に自己破産を申し立てた。市中心部で40年近く市民生活を支えてきたが、郊外の大型店との競争で売り上げが激減していた。地裁は同日、破産手続きの開始を決定した。

 代理人の中村寿夫弁護士によると、負債総額は、大田ショッピングセンターが11億2025万円、和田食品が4億9907万円にのぼるという。

 大田ショッピングセンターは1973年、和田食品(64年設立)など小売業者14社がさんのあデパートを運営するために設立した協同組合。年間売上高は89年頃にピークの約40億円に達した。しかし、2000年にジャスコ(現イオン)を中心とするロックタウンが開店すると、売り上げが減少。
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もともとの原因は、過疎が進んだからでしょう。
89年のピークってバブル崩壊時代だし、2000年の進出まで売上下がったわけですよね。
引き金を引いたことは間違いないけど。

しかしね、イオンに定期借地権により、日銭が入る地主が、自分の子供が楽して将来生活出来るように、したわけで。地主が土地を貸さなければそんなことにはならない。

小売業へ定期借地を結んでその収入で、実際外車乗り回して遊んで暮らしている人は多く居るし、それを狙うギャンブラーみたいな人種も多く居る。

でも、赤字が過ぎれば、イオンもいとも簡単に撤退するし、残された高齢者が困るだけ。
それなら宅配スーパーへの道もあったはず。事業転換のための低利融資もあったし。
ダメな事業に資金を突っ込んで保護するのはどうかという意見もある。

難しい問題です。

大手小売業はイナゴのように地場を食い荒らし、利益が出なくなればその土地を意図も簡単に捨て去るので、気をつけたほうがいいですね。
マクドナルドなんて冷徹にお店をスクラップアンドビルドしていますから。
地元が翻弄されるだけで。

そういった事実を子孫に伝え、消費の選択をすることも重要です。
気に入らなければそこで買わなきゃいいのです。

消費するのにも哲学と責任があるわけですよ。