実は会社で購読し続けていた日経新聞を最近お断りした。
理由は、
■忙しくて読めない。社員も殆ど目を通さない
■記事のヘッダは、WEBで見ることができるし、GoogleのNews記事で十分だ。
■何となく一流企業の提灯記事が目立ち、本質を見抜いていないような気がする
■数年前に褒め称えていた企業が低迷するとたちまちその後の取材をしない
■大きな問題になってから記事にしており、前からその問題を知っていると「何を今更!」と思う記事が多い。
など、要はお金のための記事であり、企業の問題点を課題とする記事が少ないため、何となく面白みに欠けるのだ。

購読をお断りして2ヶ月が経った今日、アウトバウンドコールで、
「3ヶ月無料キャンペーン」だから、もう一度購読して欲しいとのことだった。

レベルは低いが、一応これでも私はマーケティングの仕事をしてきたので、この施策自体「無駄」以外の何物でもないと感じてしまったのだ。
天下の日経新聞ともあろうものが・・。

先ず、
①WEBでは有料会員登録したユーザーだけが閲覧できる記事が最近多い。私は何十年も購読してきたユーザーだったが、何のロイヤリティに対する対応が無かった
②何十年も購読してきた結果、必要感が無いと感じているのであり、不要なものを3ヶ月もタダで貰ってもねえ・・。
③初めて取ってみたけど、利用方法や読み方が良くわからないので止めた新人読者とは同じ止めたという事実であっても、根本的な休止の動機が違うのだ。

こんなことぐらい経済紙を標榜するのなら考えたら直ぐにわかるだろうし、意見調査ぐらい実施してみれば、分析結果として直ぐに可視化できる内容だ。

こんなレベルの低いキャンペーンにお金を使うのなら、サンプリング調査にお金を掛けなさいよ。
そりゃね、新聞専売所への救済措置の予算と調査予算は出所と部門が違うからねえ!
それは日経新聞の社内の話であって、無駄使いは無駄遣い。
お金の出所は、企業の広告出稿収入と購読者売上収入でしょ?

止めてから三ヶ月も無料購読させるコストを何故もっと有効活用化しないのか?
●新聞購読しているユーザーはネットでの有料購読を無料にするマネジメント
●ネットの有料会員は新聞購読を30%程度の割引にする施策
などクロスメディアの待遇があってしかりだろう。
つまり、購読を止める前に施策を打つべきだったのではないか?

何十年も購読していて、意味が無い!と思われた価値観が3ヶ月のサービスでどう考えても戻るはずが無いではないか。
ネットの記事は、新聞だけでなく、ビジネスや流通や産業などの記事も多くあり、すべてが無料というわけではないだろう。
しかし、紙媒体の取材リソースが成り立たなくなれば、ネットも成り立たなくなることぐらい誰が考えてもわかる。
また、団塊の世代がリタイヤした時、部数が激減することも十年以上も前から予見できたことだ。

スマホでの購読や、新聞、雑誌すべての媒体をどのようにミックスし、顧客志向でサービスを作り上げるのか?
それは、ネット、新聞、雑誌ユニットごとに組織化されていれば無理だし、プロダクト志向であり購読者志向ではない。

このような組織化の会社が「顧客志向やマーケティング」の記事を堂々と書いていること自体を私は認めたくないのだ。

先ずは組織を再編成し、記者の合理化と購読者志向を築き上げてから、企業の記事を書くべき。
無駄な販促をしている暇があったら、頭を使った購読者促進策を考えるべき。

あっ!私、携帯のニュース記事有料閲覧として毎月お金を日経に払っていたんだった。