「国の借金」1年で41兆円増 10年度末、最悪の924兆円
2011/5/10 19:44
財務省は10日、国債や借入金などを合わせた2010年度末の「国の借金」の残高が924兆3596億円に達したと発表した。09年度末に比べて41兆4361億円増え、過去最悪を更新した。日銀統計によると、家計の金融資産と負債の差額は1100兆円程度。東日本大震災の復興事業で多額の国債の発行が見込まれており、数年以内に政府の債務残高が家計の純資産残高を上回る可能性がある。
「国の借金」は国債、借入金、政府短期証券の総額で、財務省が四半期ごとに公表している。財投債(118兆円)は含み、地方の長期債務(約200兆円)は含まない。10年度末残高の内訳は国債が758兆5690億円、借入金が55兆58億円、政府短期証券が110兆7847億円だった。
借金残高は5年間で約100兆円増えた。今年4月時点の推計人口(概算値)で計算すると、1人あたりの借金は約722万円となる。11年度第1次補正予算後の財務省見通しでは、11年度末には1002兆円になる。
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震災が発生し、ダメージを受けているが、本当にダメージを与えているのは、福島原発の放出した放射能だ。
しかし、その裏で大変な経済見通しとなり、企業収益は先行きが見えない。
国力そのものに影響がどれぐらいあるものなのか計り知れない。
そして、
◆ギリシャのユーロ脱退による国債の信頼低下
◆スペイン・ポルトガルの経済の長期低迷と地震などによる国際のデフォルトの可能性
◆ドルの価値低迷
◆ビンラディン氏殺害による報復リスク
◆円高による体力消耗
◆インドの経済成長の鈍化
これらを受け、冷静に見るとピンと張り詰めた細いバランスの糸が、
いつかプツン!と音を立て、世界経済が一気に拙い状態になる可能性があるのではないかと。
こちらの方も非常に不安になってくる。