自動車でも家電製品でも、日本の御得意芸が活きている。
これは、日本人全員が潜在的に意識していることだ。
ダイレクトマーケティングの世界は、
野菜一つとっても、野菜農家の作り手の方の名前と顔を出し、
苦労話を理解してもらい、
何故この値段になるのか?
これらの説明責任型販売に努力してきた。
シェアは取れなくても、適正な利潤を得ることが出来るビジネスモデルを
構築してきた。
適正な利潤の定義であるが、従業員が少なくとも
生活が出来る年収を得られること、と定義してみても良いかもしれない。
例えばトヨタの自動車に使用されている、
ステアリングラック、ドライブシャフト
何万点とある部品の中で、きっちり
「●●が作った金型で製造されたダッシュボード部品」
とか、
「●●精巧が丹精込めて作ったドライブシャフト」
と、説明したことがあるか?
無いだろう。
そうした職人の上に胡坐をかいて、すべて
「トヨタ、トヨタ、トヨタ!」
トヨタのブランド自体が砂上の楼閣ではないのか?
この場合、
「アイシン精機」ではないのだ。
「アイシン精機」にしっかりとした職人の生み出す部品が
明確に存在するのだ。
それらを全く表に出さず、胡坐をかくから中国に媚を売らなければならなくなる。
ものづくりの説明責任と付加価値は、
そういった部品一つの一つのブランドを消費者は求めているのだ。
トヨタの車はもういいんですよ、
誰が作った部品なんですか?
中国人の部品ですか?
それならそんな車、買いませんが・・。
それは、トヨタに限ったことではないのだ。
中国人の作った部品が50%で200万
日本人が作った主要部品が60%で250万
私は迷わず後者を買います。
特に職人が作ったというエビデンスを部品に刻んでください。
そしてそれを明確に説明してください。
私はトヨタを求めているのではなく、部品を作った職人の
信頼を買うのです。
50万も100万も高く。
ゼネコンは必要ないのです。
これが本当のブランドです。
偶像崇拝にお金は払わないのです。