日本の失われた10年「欧米は繰り返すな」 欧州中銀総裁

2010/8/28 10:10 日本経済新聞WEB刊


【ジャクソンホール(米ワイオミング州)=大隅隆】

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は27日、

米カンザスシティー連銀主催の国際経済シンポジウムで講演し、

今後10年の欧米経済の課題は、日本の失われた10年を繰り返さないことだと語った。


・・・・中略

過去数十年の過剰な信用創造で積み上がった債務の段階的な削減が「向こう10年間のカギ」と強調。

「銀行、家計、企業、政府、中央銀行のバランスシート(貸借対照表)を順序立てて整理する」ことが重要と述べた。

・・・・・中略

成長率が高まることで、家計部門では収入や純資産が増え、

政府は税収増と歳出減を見込めるとした。


 日本の事例にも触れ、「過剰債務問題を放置し、

短期的な成長を図ろうとする考え方があるが非常に危険。

その結果が1990年代の『日本の失われた10年』だ」と警告。

インフレを人為的に引き起こし債務負担を減らす議論には

「悲惨な結果を招くことは歴史が証明している。特に社会的弱者への負担が重い」と表明した。

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非常にまともな発言と同時に、米国経済も一歩間違えば、

デフレとなることを危惧しているのだろう。


しかし、多くの経済評論家などがテレビで解説していても

日本経済は悪い見本らしいですね。


何が正解なのか?

永遠の謎ですね。


ということは、今語られている経済への

意見、評論も間違いが多く含まれているということ?


黒白、陰陽、諸刃の刃なので、

いい面と悪い面と両方あり、

何を選択し、何を捨てるか。

そのコンセンサスが必要な時ではないか。