人気増すほど揺らぐブランド力

日本経済新聞WEB刊 2010/7/26 6:59


高機能携帯端末「iPhone(アイフォーン)4」の受信トラブルで

近年では珍しい逆風を浴びた米アップルは、

20日に発表した4~6月期決算で改めて強さを見せつけた。


売上高が前年同期比61%増の157億ドル(1兆3700億円)、

純利益は78%増の33億ドル(2900億円)と、新興企業並み

の高成長だ。


大きくなるほどブランド力を失うリスクは高く

受信トラブルを巡っては購入者から訴えられ、

米有力消費者専門誌に「購入を推奨しない」

と宣言されるなど批判を浴びた。


だが実は、同社にとってより本質的な危機が、

この快進撃そのものに潜んでいる。・・・・中略


このまま成長すると、1976年の創業以来維持してきた、

大多数の大衆とは一線を画す「非主流派」あるいは

「挑戦者」といったブランドイメージが

揺らぎかねないという難題だ。


MSはとっくの昔にブランド戦略の目標を

特別感ではなく、「親しみやすさ」に定めている。

同社のスティーブ・バルマーCEOは昨秋、

「アップルは少数のためのぜいたく品を作っているが、

MSは大衆全員のための実務ソフトを作っている」と語った。

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いやはや、なんとも、上げたり下げたり、

マスコミも大変だと思う。


いいじゃないですか。快進撃しているのですから。

外野がとやかく言っても、売れるものは売れる時に売りつくす。

どの企業もそうでしょう。


アップルが、他の企業と違うところは、

販売店を逆に絞り込んでいる点だ。


売れる時に家電量販店にばら撒いたりしない。

これでも生産が追いつかない。


生産現場をむやみに拡大しない。

後々の設備投資や製造ライン広げて、拡大し利益を

創出しても税金で払うだけじゃない。


待ってでも欲しい人は、待って買う。

やはり、極端にコモディティ化を恐れている点は、

別にアップル社が大衆化しているとはいえないでしょ。

100%のシェアを取っているわけではないですし。


そりゃいつかコモディティ化しますよね。

i-phoneが、2000万もするような器具ならば、

フェラーリやブカッティのように、歴史化しますけどね。

一部の特権階級しか持てない道具。

クラス社会頂点の秘密の情報がやり取りされる。


これからも発展するでしょうね。いろいろと。