2010/7/2 15:12 日経新聞サイト

ファーストリテイリングが2日発表したカジュアル衣料品店「ユニクロ」の国内の6月既存店売上高は、前年同月比5.8%減と2カ月ぶりに減少した。夏物衣料の販売が伸びなかった。

客数は5.2%減、客単価は0.7%減だった

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マスコミが勝ち組と賞賛を称えて来たユニクロも不安定だ。

機能素材や話題の商材が無いと、本当に消費者も振り向かなくなった。


成熟時代に、まったく昔から変わらない前近代的な政治と官僚体質で、消費者自体がしらけているような感じを受ける。

この「しらけ」は、瞬発的な話題、人気、煽りによる消費行動により支えられ、

企業と顧客の関係性がドライになったような気がする。


企業も顧客のことなど全く考えておらず、

売上が上がればよい、利益が上がればよい!

という短絡的なドーピング施策を注入してきたため、

話題がなければ、消費者が忘れ去ってしまうのだ。

まるで麻薬のようだ。


一ヶ月も音沙汰が無いと、「まだあったんだ~」とか

「まだ居たんだ~」とか。

鳩のように三歩も歩けば、さっきのことも忘れてしまう。


顧客の方も企業なんて「どうでも良い」他人事にしか

感じていない。


そのよう消費の雰囲気が多く感じられる。


サッカー日本代表も見向きもされなかったのが、

関西空港でぺ・ヨンジュンを上回るお出迎えがあったそうだ。

成りすましファン、いや昔から、ファンだったと思い込んでいる

のかもしれない。

感動した!だとか言っているけど、

出国したときに皆どれだけ応援していたのか?


強いもの、話題のもの、有名なものに肖りたい行動パターンで、

非常に退廃的な消費で購入したインプレッションは3歩歩いて消えうせ、

存在は三ヶ月で白紙化する。


私自身はそのようなパターンは個人的には好きではない。


「しらけ」が生み出す希薄化消費と麻薬のような話題消費。


先行きは不安定であることは確かだ。


なんとなくこんなに無責任で、無感情

そしてロイヤリティの薄い消費時代は初めて経験する。


ひょっとして経済も非常に重要な想定外の何かが起こる

かもしれません。