今年から、「ゆとり世代」が社会に出ているらしい。
TVでも色々、揶揄したり、皮肉ったりの映像が流れている。
TVは「ゆとり世代」をファッション流行語のように言う。
昔は、スパッツ、カルソン、フュゾー名前だけ変えてきた。
「ゆとり世代」と言う用語はそれに近い。
確かに恵まれた世代だから、欲が無いのかもしれない。
それに金に汚い大人達を見て「ああはなり無くないな」と反面教師にしている面もあるだろう。
でも、大事なことを大人が、学校が教えてこなかったのだ。
これはゆとり世代に限った事ではないのだ。
私が、まだ20代後半の頃、大手小売企業に勤めていた頃だ。
4年生大学を卒業し、私の元に1人送り込まれてきた。
私自身、仕事は自分のためにするもの、と思っていたから与えられるものではないという意識が強く、
これをやって、あれをやっておいて、と色々頼み事をした。
半年も過ぎた頃、その新人は、
「私はこの部門のこの仕事はやりたくなかったんです。それなのに配属されちゃって。だから仕事が出来なくても仕方が無いんです。」
と、宣もふた。
私は、一言
「誰も仕事なんか好きじゃない。皆、それでも頑張っている。しかも好きでしている人に対して失礼だ!
貴方はこの仕事が嫌いならば、明日から会社に来なくて良いから辞めてしまえ!
自分が仕事をしないのならいざ知らず、回りのやる気をなくさせ、害を及ぼすから!」
すると号泣した。
号泣している時間は、仕事なんて手に付かないから、まるでロスだ。
昔の縫製工場の工員さんなんて、トイレに行くだけで15円の水揚げロスだ、なんて管理されていた。
この新人、ちゃっかりその後も居座り、社内結婚して退職しました。
別にゆとり世代だけでは無いですよ。昔からこういうことはある。
しかし、
こんなことを言う奴に限って親が教師かサラリーマンなんだよ。何故か。
親が悪いんです。親が。
身をもって生き様を子供に見せ付けていないからだ。
これから社会に出て私のような鬼軍曹に鍛えられれば良い!
パーソナルな問題をその年代の全体としてTV電波に乗せるから、
皆が勘違いするのだ。
昔から居た。
昔は「新人類」と呼ばれただけだ。