日経新聞 2010/05/23(日)15面サイエンス
強い感染力、経路特定急ぐ。
実際、経路特定はできないだろう。出来たとしても疑いだけであり、事実は究明できない。
もうこれは福岡先生の出番だろう。
記事によると、
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2000年に一度発生した時、発生期間で3ヶ月、740頭が殺処分された。
今回のは感染速度が速く、非常に強いウィルスらしい。
2000年は輸入した干草(藁)にウィルスが付着していたが結局結論が出ず、当時のウィルスは駆逐してしまったため、今回のものは新たに海外から持ち込まれたものと断定している。
豚が先ず感染し、豚の体内で増殖したとも推測されている。
農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所(長い名前の特殊法人って事業仕分けの対象になってないか?(笑))がウィルスの遺伝子を分析したところ、今年に入り香港で発生したウィルスと特徴的に部位の遺伝子が99.22%一致。(統計的には断定できる数値だが・・。)
これだけでは香港から運ばれてきたと断定できない!と同研究所企画管理部長が言っているらしい。
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毎年降り積もる黄砂には多くのバクテリアが含まれているのは周知の事実だ。
バクテリアや最近は生物だが、ウィルスは半生物だから、冷凍乾燥保存が効く。
黄砂と共に枯れた干草のウィルスが偏西風に乗って、わが国に舞い降りている可能性だってあるだろう。
そうなれば防ぎようが無い。
何にしろ、いかなる分野のいかなるものであっても、
海外から持ち込まれるものに日本は常に脅威に晒されているのだ。
グローバル化の進展と超過密環境は、ITツールも同様に爆発的な感染力をもつ。