ブランディングは、とても奥の深いもの。

例えば、

■めちゃくちゃ美味しいイタ飯屋さんができた。値段も費用対効果抜群

→舌の肥えた女性で口込まれる

→女性でひそかなブーム

→その女性の中で、個人的にイケメン男を引っ張る

→そのイケメン男が、ブ男を誘う「めちゃくちゃトレンディな女の子が集まる美味しいイタ飯屋だぜ」

→カップルが増える

→その内、ブ男が女性目当てに男同士でイタ飯屋に行くようになる。

→店内でおっさんとブ男が大声で話をしだす

→女性客減る。常連も減る(行っても座れなくなるから)

→しまいにおっさんばっかりになる

→おっさんは女性が、いないため興味なくし、居酒屋に戻る

→そしてそのお店は衰退する


ライフサイクルとはこんなもの。

おっさん、ブ男、アホ女がすべてのブランドを潰し出す。


■本当の金持ちが好きな無名ブランドを持つ

→ソサイエティで話題になる

→成金や芸能人が持ち始める

→ここで一気に売れ出す

→アホ女がこぞって持ち始める

→本当の金持ちが「最近アホが持っているから」持つのを止める

→アホが持ち続けるが空前の売上を記録する

→アホの代表ブランドになる

→高い金払ってもアホにしか見えなくなる

→賢者はみんな持つのを止める

→アホは持ち続ける


ブランドとは、有名になった瞬間に衰退の道をひた走る。

TVに登場したときには既に衰退の道を歩んでいる時だ。

ブランドも成金が持ち始めた瞬間にもう既に終わっているのだ。


それを逃れる道が、ブラックラベル、ブラックレーベルなどの一格上のグレードだが、これも末期がんの患者にモルヒネを打つ延命策だ。

上記の場合、

■イケメンがお店にいった段階で終わるのだ

■また、成金と芸能人が持った瞬間にブランドは価値を衰退させる

といえるだろう。


そのインキュベーション媒体が紛れも無くTVだ。


ブランディングとは、

持って欲しくない人がトレンドで持つようになった時点で瓦解している。現にケラーは「ブランドの価値要素として持つ人と代表的な人のパーソナリティ」も非常に重要な要素だとしている。


単にTVで売名を促すことがブランディングのレベルではないのだ。

TVで有名になったときにはもう衰退しているのだ。

売上は確かに上がる。


売上を上げたいだけにブランドを生み出す活動というのは本末転倒であり、歪んだマーケティングといわざるを得ない。

プロフェッショナルの諸君は、売上の多さをブランドのバロメーターに決してしないように。