■【音楽不況】 人気歌手のCDが全く売れず…浜崎20万枚、大塚愛14000枚、青山テルマ6000枚
2010年05月01日08時20分 / 提供:日刊サイゾー
■Mステ、“「けいおん!!」1位2位独占”を放送
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音楽シーンが、これまでのマーケティングでは行き詰っているという事象だろう。
これもネットの発達により視聴者の興味が全く違ったところにあるという事実ではなかろうか。
TVは、或いはTVの情報のみを頼るという条件は、
①TVしか情報媒体を持たない人(PC環境がない)
②もしくはPCやモバイルの操作に親和性の無い人(高齢者)
③CATV、BSなどの有料放送契約が経済上の事情により出来ない人
の構成比が高くなっていることは容易に推測できる。
能の無い(芸NO人)、或いは「ある特定の業界に君臨する権威者や実力者」が身内のルールによって選抜した芸能人は価値を認めない世の中に成りつつあるということではないか。
裏がばれて、それらの発信する情報事態が価値の無いものである、という価値観が広まってきていると感じてしまう。
私自身がそうだ。
たとえ発信情報に価値があったとしても、“押し付けであり、操作された端から価値の無いものだ!”という感覚により、奥深く読み取ろうとしなくなった。
「何でこんな芸能人がTVに出ているのだろうか・・、
これって芸能人としてのプロの哲学を持っているのだろうか」
とか、
「何でどのチャンネルを見ても同じ芸能人ばかりが出ているのだろうか」
などの疑問に対して答えを出さない限り、上記の①~③の条件ユーザーにしか親和性を持たなくなる。
5年前までは、この①~③が大衆であっただろうが、現在ではそうではなくなった。
また、①~③を対象としたTV以外のマーケットが保有可処分所得的に大きいとは決して思えないのだ。
ましてや音楽になると誰が誰か識別が付かない、とか音楽に興味があってもPCで検索する資質が無い、などの制約条件が付きまとう。
芸能人を選出するのに「スター誕生」のように業界身内で喜ぶ番組ではなく、
ポール・ポッツ、スーザン・ボイルを生んだ「ブリテンズ・ゴッドタレント」や
同じ審査員サイモン・コーウェルが勤める「アメリカンアイドル」で選出された歌手ならそこにはドラマがあり、
少しはマーケットの性質が違ってくるのではないか。
要は自浄作用の無い業界のこれまでに築き上げた利権的バリューチェーンは、ゆるやかに淘汰されてしまう時代へ向かっていると感じる。
だからIT業界に従事する人たちは、これまでの「芸能人」という価値観に迎合して欲しくないのだ。