日経新聞 2010/03/15付 夕刊11面、オムニバス関西に
“京都市、エンゲル係数が全国最高”と言うタイトルで、関西のエリアのエンゲル係数が、東京よりも高いという統計記事がでていた。
指標はエンゲル係数であるが、エンゲル係数とは家計支出のうち世帯内の食料消費額が占める割合を示す数値のことで、外食が高いという意味ではない。
エンゲル係数は貧困度を示す指標の一つとあり、近畿で京都、神戸、大阪が高いのだが貧困地域とはいえないと言う内容だ。
しかし、こんな係数どうにでもなる。食品の相場は東京も関西もそんなに大きく変わらないが、所得は確実に10%違うだろう。すると家計支出の中における食料費率は東京の方が自ずと低くなる。
一方、外食は関西は東京の相場の約60%の支払額で済んでしまうから、量は関西の方が多く食べている可能性がある。
また、東京には本社を移転してしまった企業が大半で接待交際費の金額もダントツで東京の方が多い。つまり自腹は切らなくて良いわけだ。・・・うらやましい(笑)
統計データの背景が説明されず、データ結果だけを開示されてもねぇ・・・・。
捻くれているからねえ、私は・・・。
私は統計はマクロすぎて、エリア差のようなものを推し量るのには使えないのではないかと最近感じることがある。
同じ記事の中で、
パン消費が多いのも関西の特徴で、神戸が月額3172円で全国1位らしいが、これは解る気がする。
外人が多く、幼い時からパンとバターと紅茶だったのを覚えている。
私の家庭だけでなく、友人の家庭も朝はパンと紅茶だった。
統計の嘘とホントがあるために、オープンデータも一概に正しいとはいえないし、安易に信用すべきでない。