日経新聞の投資・財務面の記事で気になる記事が、多く出ている。

それは、


一つ目は、

(●●●●社名)前期純利益39%増

中略・・・人件費を中心に経費を削減した効果で採算が大幅に改善した。


二つ目は、

最終黒字2億円(●●●●社名)9~11月

中略・・・不採算部門の売却で大幅減収となったが、管理部門の費用削減などが寄与した。

これは表現が違うが、人件費を削減して利益を得たという記事だ。



この記事について2点感じたことを上げると。


①企業が利益を得るのに人件費を削減する

=従業員の利益を企業が掠め取り、株主に還元するということだ。資本主義は搾取の連鎖だということだ。まあ、公然とネズミ講をやっているようなものだ。


②このような記事を自慢げに発表する企業の経営者の気が知れない

=人を、或いは人の権利を削減し、細かなロスの改善をしない馬鹿げた経営を何故自慢げに日経新聞に載せるのか?

他の企業が挙って真似をしたら一体どうなるのか分っているのか?

企業の利益向上で経営者の責任を果たしているという自負があるのか?


企業が赤字ならば、従業員も自腹を切る必要があるが、

企業が利益を出すために、従業員が詰め腹を切る。何かおかしいと思わないか?


JALの場合はまた別格だ。赤字だからだ。詰め腹を切るために政府から莫大な税金たる援助をもらえる企業は別にいいのだ。


利益を出すと、経営者の高額年俸は保障され、株主=金持ちも配当などで潤う

従業員は、学費や三度の食事を減らさないといけないかもしれない。


経済が成長途上の場合、需給のミスマッチによるバランスで一方は不必要な人員を、不足している企業に振り向けるマクロ作用で、人員削減と言う意思決定は有効であったと考えられる


しかし、現在はデフレだ。

企業が利益を上げ、外国人守銭奴投資家を無闇に喜ばせ、国益を損なう元凶たる日本人の生活の糧たる人件費を削減するというのはいかがなものか。


馬鹿でもすぐに出来る人員削減たる安易な経営手法は褒められたものではなく、

ましてや経済新聞に「自慢げ」に掲載するものではない。

このような理念も大儀も無い猿真似経営者が、今の日本は多すぎるのではないか?


久しぶりにムカついた。