asahi.com2009年12月21日10時49分
コムデギャルソンが創設から今年で40年を迎えた。
常に新しい創造性を打ち出すことで前衛派の旗手としての役割も果たし続けている。
長引く不況で一部の低価格ブランドを除いて売り上げが低迷する中、コムデギャルソンはその反骨精神をあえて示すかのような策を次々と打っている。
突破口は開けるのか? デザイナー兼経営者としてブランドを率いる川久保玲に聞いた。
(編集委員・高橋牧子) ・・・中略
若い人たちが考えたり作ったりする楽しみや必要性を忘れていくのが心配なのです。
たとえば、ジーンズ1本が何百円なんてありえない。どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、安い服を着ていていいのか。いい物には人の手も時間も努力も必要だからどうしても高くなる。いい物は高いという価値観も残って欲しいのです。
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以前にも書いたと思うが、
■大量に生産する消費支配するメーカーが工場の生産を支配する
■大量にラインを取られてしまった工場は、急に生産を別の工場に移すといわれるとラインが空き、水揚げが落ちて赤字化してしまう
■それなら安くしろ!とメーカーが工場に価格交渉をする
■最低限の品質さえあれば、メーカーも納得するのだ。そこには飾りとしての1本のステッチ、ボタンの数、可愛らしいなあと思うエンブレム、非常に綺麗と思う染色(これは何回も染を重ねることで出てくる風合いなのでコストが掛かる)などは一切省いてあるのだ。
何となく、ファッションウェアと衣料品は区別して考えなければならない。
大衆はこれを一緒にしてしまう。そのためTPOがなくなるのだ。
だらしのない格好、汚いファッションが入れ混ざり、今の服装が選択されている。
フェアトレードなんて感覚はない。工場も熾烈な競争の中で生み出されてしまっている。
私は、安いジーンズは買わない。モノは同じでも。
ファッションと衣料との差はそこにあるのだ。
でも、コムデギャルソンのお洋服は昔は買ったが、今は買ってない。
プライスマーチャンダイズとファッションが消費者に与えるベネフィットは何かのバランスを再構築しなければならないだろう。
でも、川久保れいさんの言いたいことはすごく良くわかるような気がする。
でもこれはもっと奥深い、親から教育された、人前に出るときの服装などの哲学やモノの考え方に立ち返らなければ解決できないのではないだろうか。
でも、高い服は本当にそれなりの着心地と、来たときの美しい姿を提供してくれていた。
今のTVに出る芸能人のスタイリストのセンスが悪いのかな?あんなに汚い格好(笑)