亡くなった父の洋服が、実家で溜まりに溜まっている。

カシミアのジャケット、コート、ヘリンボーンツイードのジャケット、フラノのスーツ。

LLビーンのカットソーにランズエンドやノウティカのスウェット。

クリツィアのポロシャツに諸々。


不思議と私の体にサイズが合う。


しかし、昔のものは丈夫でまるで傷んでいない。捨てるに捨てられず私のタンスに。


これは百貨店や専門店の販売員に上手く乗せられて買った商品だ。


つまり50年間ほどの間にその後80年分の在庫になるような売り方をしてきたためにこのような状態になっている。


1980年代から売上が伸びてきているのは、そうです。皆さんお気づきですが2000年にまで困らない分の商品をドーピングして販売してきたのです。


そりゃ、家庭内在庫で今は売れないはずだわ。

30年間先の売上を毎年計上し続けたことになる。


皆さん、昔そうやって儲かったのだから、今売れなくても仕方が無いですよ。

需要の先食いをしたわけで。


おかげで私は一生、洋服買わなくても良いでしょう。