先にも書いたが、雑誌の部数が伸びず、調子が悪い。


雑誌の情報鮮度、密度、画像情報がWEBやモバイルを超えられないからなのだろうか。


ふっと考えてみたことだが、

雑誌がここまで、調子が悪いと通販カタログのビジネスも、今後は非常に厳しい戦略を迫られるのではないだろうか。

通販カタログが伸びたのは、雑誌の発刊、や部数増などが背景にあった時代だ。


通販カタログのビジネスモデルの特徴を挙げると、


■半年前から企画を仕込む。→情報鮮度は新しくない。すなわち上位顧客に向けた定番情報となり、マンネリ化する


■売れない商品は在庫になるが、在庫の評価損の根源は売れる商品の追加供給で得た利益である


■カタログ印刷コストは、それなりであるが、カタログ配布費用のウェイトが高い


つまり、仕込み型のビジネスとなるために、思いのほか反応が悪いと、利益が得られず、翌年度のカタログ構造は、縮小均衡政策を採る事になる。


ターゲットにもよるが、雑誌そのものを志向しない時代になると、通販カタログも反応が鈍くなるいわば負のスパイラルを示すようになる。


WEBにより顧客を集客し、情報を発信し、商品を購入してくれる顧客へクロスセルを促す、ツールとしてのカタログの位置づけになっていくのではないだろうか。


年齢ターゲットが50歳以上の企業はカタログ中心のビジネスモデルであろうが、

今後はWEB情報発信を中心に、上位顧客へのプレミアムツールとしてカタログが商品同梱などの配布費が掛からないビジネスモデルへ徐々に移行していくであろう。


中堅上場通販の中には、WEBの機能を誤解し、大量の資本をWEBにつぎ込み、失敗した企業が多く存在する。WEBというツールをカタログとは切り離した魔法のチャネルのように捉えてしまったためだろう。

ビジネスセンスがWEBの捉え方の差になって現れている。


BtoB通販の大手企業などは、もう既にそのような構造に変革して言っている現状だ。


カタログにこだわり続けることによりビジネスの変革の機会を逸してしまうと成長はしない。