ちょっと古い広告の話になるが、09年7月31日の朝日新聞朝刊に15段(全面)
メルセデスの広告が、出ていました。
新しいEクラスの広告ですが、そのキャッチコピーが、
「退屈な大人になるな。」とクーペが誘う。
です。
私のブログにpetaを付けてくださる皆さんの中にもメルセデスオーナーがいらっしゃるのですが、
メルセデスを選択する理由自体が、刺激や非日常を求めていない、と言うことです。
求めているのはそこそこのステイタス。
上品、一応クラス社会の上の方。
もちろん、BMWよりは上。
Ikariスーパーにお買い物(東京では紀伊国屋ですか?)
という所謂、上流志向であり、ホットな刺激を求めてはおられません。
しかもかなり4ドアオーナーが多い。
クーペを売りたかったのでしょうが、メルセデスの2ドアクーペは、
あのどデカイ、バナナみたいなラインで、ドライブシャフトの影響で4人しか乗れないあのクーペを見ていますから、やっぱり売れないのでしょうね。
つまり、このキャッチコピーは、メルセデスユーザーには刺さらず、
メルセデスに乗りたいと思っているユーザーにも刺さりません。
もちろん、セダン型の2ドアクーペが良いと思う人は、
GTRやBMW買っちゃいますよね。
私のように刺激を求める中流の下に当たる人は、
Peugeotのようにアフターパーツが百貨店になるほど出ており、走る棺桶と呼ばれる
ホットハッチの大衆ラテン車を選んでいますが、安定と上流嗜好が無いため、
通勤のドライビングでさえ、刺激的です。
それこそ退屈では有りませんよー。
別のそれがいいと思ってないんですけど、
どうもクルマが貧乏臭いセッティングで、それが最も心地よく、
ついつい上まで回してしまうんですよ。
ということで、このキャッチは、失敗ですね。
おそらくコピーライターも、メルセデスなりの上品さとその中でもスポーティーさを出したかったのでしょうが、おそらく誰も刺さっていないでしょうね。
例えば、
「クーペが乗り降りしにくいと誰が決めたのでしょう」(ちょっとコンセプトずれてるが)
「上品さの中にある、一瞬の俊敏さ」
「上品な躍動を極めてみた」
「クールスポーツとは?」
などで攻めますね。
wwww、才能無いわwwww。