成長性が低下し、株価の低迷が続く企業を対象に新たな上場廃止基準の導入を検討する、らしい・・・。
なんじゃ、ブームの時は、持ち上げて証券会社とツルんで、実力の無い新興企業に厚化粧をさせて上場して騒いでおいて、これか!。
もう彼これ15年以上も前に、「CI織り込み中長期経営計画策定」というコンサル商品がブームになった。
内容といえば、
時代はバブルで3K(危険、きたない、きつい or 給料安い、帰れない)イメージを払拭し、優秀な人材を獲得するために、社名を横文字に変えて、中長期の経営計画や企業理念、ビジョン、企業のリソースを活かす為の経営基本システムを整備する!というコンサル商品だ。
●●工業という社名を、横文字の格好よい社名に変えたのもこの時代だ。
その当時、年齢給のウェイトが高かった企業に、職能資格性を導入した企業も多かった。
この職能資格制は、
■職能資格により、給与ウェイトが傾斜して高くなり、45歳ぐらいで年齢給は止まるという全体資格テーブル
■評価報酬制度⇒業績貢献度の評価ウェイトを高くし、実力重視の賞与制度
■正当な評価が出来るための、考課者訓練
■実力をつけるための教育制度、啓蒙制度
が表裏一体で運用されなければ、結局実力評価を行う上司が、定性的な好き嫌いで評価をしてしまう、一歩間違えれば重箱隅突付き制度ともなってしまう危険があった。
考え方は非常に良い制度だが、キャリアアップしたいというモチベーションの向上をサポートする教育支援制度が欠落していては、社員がいくら上昇しようと志向しても並大抵ではない。
じゃあ、今のマザーズは?
完全に重箱隅突付きの市場に転落しました。もともと、一部上場や二部に将来上場したいが、如何せん、企業の体力や歴史が無いがために良い技術を保有しても、やれIRだの、内部統制だのに莫大な費用を掛けさせられて、資金調達が銀行借入のほうが安かったりすると意味が無い。
つまり、崖の途中まで世間知らずの若い経営者を昇らせて、梯子を外して転落するのを見ているような市場だ。
職能資格制のように、教育制度やキャリアパス制度にあたる、上昇サポートなどは無く、市場の判断に任せるという行為が今回の記事だ。
日本の投資家自体、博打の変わりに新興企業の株式に投資したようなの発想レベルが低い個人投資家に支えられている市場に、投資判断なんかがあるわけが無く、自己責任といって混沌とさせて、挙句の果てには梯子を外す。
これじゃ本来実力のある可能性企業を海外に向けての国益になるような育て方はできない。
せめて、マザーズなどは上場基準策定期間をIRに盛り込ませて、内部統制や経営者理念、良い意味での世間ズレを与える教育制度と表裏一体にすべきだ。
インキュベーションの意味を果たさないよ、このマザーズでは。辞めちまえ!こんな中途半端な市場。
それなら中途半端は辞めて全部、一部・二部・店頭公開=Jasdacで縛りを掛ければよいのでは?
絵餅だよ。
誰だよ、踊るアホウを見ていたアホウは。