私が統計解析に携わってきて、もうかれこれ25年近く経つ。
最初に行ってきたのは、販売需要予測だ。
モニター調査を行い、モニター調査の評価指標や指数から、実際の売れ行きの度合いを測定する、いわゆる重回帰分析を使用した方法だ。
あれからデータマイニングなどの数式理論が応用されるようになり、かなりのマーケティングソリューションにフィットしたものになってきた。
私が2002年にある講演で発表した際に用いたイメージオブジェクトがある。
過去にはデータというのは、蓄積することが非常に重要なソリューションであったが、1バイトあたりの格納コストが画期的に低減し始めて、加工技術へ発展し、現在では多次元のデータ活用の技術となってきている。
もともとデータという資産を有効に活用化し、付加価値=利益を生み出す。
いわゆる企業のデータも、お金を銀行に預けたり信託して利益を得る行為や不動産を活用し、恵理駅を得る考え方と同じであるという考え方を持っていたため、今の仕事を掘り下げてきた。
データ資産の付加価値化という時系列とリンクさせて描いたイメージがこれです。
こうすれば、マーケティングニーズとリンクしてより分かりやすいと思いますが。
データを活用することにより、付加価値を得ることが、データマイニングのそもそもの目的です。
データマイニングは手法であって、目的ではありません。
こここまで、データベースの発展構造があったのにも拘わらず、TVの宣伝だけが費用対効果を測定して来なかった。いや、効果測定が出来たら、絶対見合わない事がわかっていたから、関係者が目を伏せてきたのだと思う。
TV宣伝も費用対効果が明確にはかれる測定方法をクロスメディアの活用により、できるようになれば必ずメディアとしての価値を再認識してもらえる筈だ。
それが証拠に、ある特定商品のパブリシティにより、物が売れすぎて売場から消えてしまう事象は、オリーブオイル、杜仲茶、ブルーベリー、そして昨年のバナナで体感している筈だ。
だからTV通販企業はそのパワーをよく熟知している。
物を売るための宣伝広告で、モノがどれだけ売れているか分からないけど、それで良いんだよね!は、原点に返っても納得できる世界ではない。
TVが売上をコミットできるようになれば、それにあわせた予算を要求できる筈。まあ、アーティスティックな側面が削げ落ちてしまうのも良くないことだけど。
でも、どんなお金持ちでも金を食いすぎる対象に関してパトロネージュは続かないだろうし。
それにしてもデータ資産の活用に目を向けていない企業が多すぎると感じる。