政治家になるために、特別な資格は必要ない。

国家公務員から始まり、美容師、調理師、河童の捕獲まで
資格(免許)が必要なこの国で
国を動かす政治家は、何の資格もなくなれるのである。
(余談だが、河童捕獲免許保持者は河童を探していいらしい)

都道府県知事においても同様で、
30歳以上の日本人であれば基本的に誰でもなれる。

こうした制度の中から無能な政治家が量産される。
プロレスラー、歌手、インテリ芸能人、お笑い芸人
元々は政治となんら関係のない職種であるとお共に
特段、特化した知識や思想があるわけでもない。


2005年、比例代表で当選した26歳の政治家がいた。
名前は挙げないがご存知であろう。


彼は当選後、フリーターやニートといった
自堕落な若者を奮起させる活動を続けている。
実際のところは、政治が出来ないので
そういった活動をしている。
本来それは政治家の仕事では無いだろうと
いう突っ込みはあえてしない。


当選直後から、モラルの欠如した発言で
およそ政治家らしからぬ、というか
アホという烙印を押された彼だが
その後の活動でひとつ面白いエピソードがある。


彼はとある地域の若者を集め、講演を行った。
対象者は夢や希望を持たないニート達。

「僕も以前は派遣社員で、将来に夢を持てなかった」
「だが、今は政治家である」
「諦めなければ必ず夢は実現する」


内容があまりにも滑稽で、笑いそうになる。
百歩譲って
自分の思想の実現の為、愛国心など
どうしても政治家になりたくて
苦労して苦労して夢かなった
人間の言葉ならまだわかる。

しかし、運よく比例区の枠に引っかかった、棚ボタ議員が
「当選」イコール「俺は成功した」みたいな口調で話すのだ。
宝くじに高額当選した人が「買い続ける事が重要」と
コメントするのと大差ない。

最後に、講演を聞いた若者にマイクが向けられた。

「いや~、熱いっすね~
だけど、諦めるも何も、自分には別に・・夢ないんで


忘れてはならない。
この議員の無駄な講演は
私達の税金で行われている。
最近、若いころは海外に留学し
経営学を学んでいた30代後半の美容関連会社経営者と
話す機会がありました。

彼曰く「最近の若年世代はハングリー精神に欠ける」との事。


確かに私の知る限り、ここ数年で会った中で
経営者や投資家などを除外した場合
野心家だった知り合いはネットワーカーぐらいでした。


一般就業者は悉く保守的です。
皆が口を揃えて生活できる最低限の賃金と
遊ぶ時間があればいいと言います。

しかし私の周りでは実際はそういう人間に限って
残業や長時間労働をしているのです。


いつから私達は自分の将来に夢を見れなくなったのか


バブル崩壊から我々は呪文のように不況不況と
刷り込まれ、夢や野望を持つ事を潜在的に
拒否反応を起こしているのかもしれません。



ここ数か月の間、ニュースをにぎわす派遣問題について、
中には年齢的、環境的にやむなく派遣労働者としての
生活を余儀なくされる方もいるでしょう。


しかし、一方で二十歳そこそこの人間が派遣労働をし、
将来に希望もない陰鬱なその日暮らしな生活を
送っている事が全く理解できないのです。


彼らが、もっと知的好奇心を持ち、
社会に受け入れられる知識や技術を本気で
学んだのなら、全く別の道が開けるし、
ここまで大多数の派遣労働者が解雇される
可能性もいまより低くなるのではないでしょうか。


即ち、企業に対する派遣労働力の過剰提供も
一つの要因だったのではないかと思います。


「格差社会」
この言葉は通常、所得に対して使われてきました。
しかし、私は意識に対して使うべきと考えてます。
低い意識の人間を集団で管理する
彼らは家も持てず、家財道具も持てず
月の収入は寮費、家財道具レンタル費を含む
生活費をさっぴかれ、手元に少額の金を受け取る。
やがて彼らは戦闘意識と競争意識が失われ
解雇されれば、路頭に迷う。

まるで共和主義のジオラマだ。
最近ニュースを沸かす
派遣切り。
昨日なんか昼も夜も特集番組組まれてましたね。


1985年、日本国で労働者派遣法が制定され
1999年、派遣先業種の拡大が決まり
2003年には製造業への派遣も解禁。
名実ともに派遣市場が完全に自由になりました。


1999年を皮切りに、派遣市場は一気に拡大。
雇用形態が正社員から派遣社員に大きくシフトし始めました。



昨年の前半までは主に登録制派遣と言われる
日雇いの生活水準の低下や
過酷な労働条件が照準となり、
住所が持てないネットカフェ難民などというワードも出現しました。


登録型派遣に対し、契約型派遣は、
当然契約期間が存在、期間中の強制契約破棄は
基本的には違反となる為、NPOや派遣労働組合の
活動も活発になり、ここまでマスコミへの露出が拡大したのでしょう。


本来であれば、登録型派遣業界の裏が
露わになった時点(グッド○ルとか)で派遣の危険性について
深刻にならなければならなかったのかもしれません。


派遣法が悪いとは言いません。
元々は、専門性の高い労働者の育成を意図して制定されました。
現在でも、健全に高い技術・知識を維持し、
社員を育成している派遣会社もいっぱいあります。

しかし、国のきちんとしたコントロールができない
状況で、不健全な企業が乱立しているのも事実です。


既に、
格差社会という言葉の枠には
収まらない日本の実情をどう打開するか。


終身雇用時代はもう終わり、
個人と会社に距離感が生まれても
私達はまだどこかで
「企業や国に守られている」
と思っているのかもしれませんね。