さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
この本は会計の本ということだそうです。
私の感想はというと・・・
数字のセンスであったりカラクリが見えてくる本ですね。
単純に読みやすくて勉強になる本だと思います。
- 著者: 山田 真哉
- タイトル: さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
そしてこの本の中に・・・
50人に1人無料となるキャンペーンが例としてあげられています。
それは2%値引きと同様とあります。
どういうことかというと・・・
通常
客単価1,000円×客数50人=5万円
50人に1人無料
客単価1,000円×客数49人+客単価0円×客数1人=4.9万円
2%値引き
客単価980円×客数50人=4.9万円
もうおわかりですね。
さらにこのようなキャンペーンの無料適用範囲は10万円までという制限もあったりします。
その場合は実際には2%未満になります。
このような類の話はこの本を読む前からわかっていました。
そういったことを仕掛ける側であるのが私たちであるからです。
またこの本にはこういったこと読み取れることがセンスだとありました。
少しは読み取れるセンスを持っているようなので良かった。。
それでは、ご紹介した本の具体的な内容ではなくオリジナル?で・・・
ポイント還元について
このカラクリのタネ明かしをしてみたいと思います。
ポイント還元とは買い物すると、商品ごとに定められた、その代金の○%分や一定のポイントが付与されます。
その付与されたポイントは次回の買い物時に値引きで使えるという仕組みです。
(ご存知の方が多いとは思いますが)
タネを明かしてしまっていいのかは微妙ですが、よく考えればわかることなので明かしてしまいます。
では20%還元と18%値引きを比べてみましょう。
パッと見では20%還元の方がトクですね。
しかし・・・
20%還元
初回の買い物が10万円の20%還元であればポイント加算は2万円分です。
しかしこれはポイントを使用しないとその価値を行使したとはいえません。
実際に払っているお金はこの時点で少なくなっているわけではありませんから。
そこでさらにポイントを使用してちょうど2万円分の買い物をしたとします。
ポイント還元制度を導入しているほとんどのお店はポイント使用分にはポイントは還元されません。
よって12万円分の買い物が10万円で出来たということになります。
これは値引率に置き換えるとどうなるのでしょう。
12万円分の買い物で2万円安いわけですから2万円÷12万円で約16.7%です。
この16.7%が値引きと同様の率であるということです。
もし仮に二度目の購入時に2万円ではなく5万円分の買い物をしたとすれば・・・
それで加算されたポイントは使用して初めてその効力を果たすものとします。
先ほど書いてあるようにポイント使用分にポイントは加算されません。
ということは15万円分の買い物から実際に支払う部分は2万円しか減らないということです。
よって率がさらに下がることになります。
18%値引き
18%値引きは18%値引きです。
12万円分の買い物が98,400円で出来ることになります。
これももうおわかりですね。
こういったカラクリはいろいろあります。
お買い物にはこのようなものが複雑に絡み合っているわけです。
私たちは価格価値その他も含めてお客様に出来ることの最大限化に努めます。
もちろん価格だけでもがんばっている商品もたくさんありますよ・・・・赤字で・・・・・・(T-T)
PS.
新宿
ではいろんなこと
していますが、していることはぜひ上手にご利用ください(^-^;)