女はこの日も怒っていた
理由は判然とせず「周期」からくる不安定でイラついているだけなのだ
男はじっと我慢しながら酒席を共にしていた

囲炉裏の上で貧相な魚が焦げ目をつけている
安い店だから仕方ないが哀しい情景だ
その哀しさは先ほど部屋で見たパック寿司のことを思い起こさせた
女がコンビニで食べたいとねだって買ったものだった

女を幸せにしてやりたいな
突然込み上げてくるものを男は感じていた
女に豪勢な幸せと、心の安寧を与えてやりたい
そんな痛切な思いが男の心を捉えていた