Sは女を待ちながら赤ワインとクラッカーをつまんでいた。いつものような待ち合わせの時である。
女は今朝方、かなり際どいメッセージをSに送ってきている。おそらくこの後、そのメッセージのままに二人は二人の時間を過ごすのだろう。
女はなぜ朝方、自分があんなに昂まっていたのかわかっていない。でも背徳はあらゆる形で女の身体を鋭敏にする。
「こうやってワインを飲んで、次は牡蠣のアヒージョでも食べて」
Sはアヒージョのニンニクの香りを想像しながらオーダーを考えていく。
「このあと」と呟きながら、Sは自分の身体に視線を落としていた、
