娘がピアノを習ってから三から四年経つだろう。
幸運にも周囲と比べても上手だったので、無料の上級クラス(妻が言うには『プロフェッショナル・クラス』だが、表現が大袈裟なのでは)に入学できた。大部分は普通クラスで有料である。
昔、ソ連時代の名残なのか、芸術・スポーツ・学術に関すれば、優秀でさえあれば無料なのは、私達貧乏家族からすれば、助かる環境である。これがもし日本ならば、教育費に金が掛かって仕方がない。貧乏人の子供は貧乏で終わり、一介の労働者として人生を全うするしかないであろう。
娘の教育は日本では無く、モスクワにしているのも、上記の理由もある。
私達夫婦は貧しいながらも、学士、修士を得ているので無学ではない。そこのところは、娘にとって幸運なところではある。
さて、そのピアノ上級クラスも一年近くリモート授業で、ただ単にスマホで演奏を撮影録音して、先生に送信、次の課題を与えられ、スマホで撮影録音、送信とマンネリ化していて、滔々娘はモティベーションを失い、学校を辞めたいと言い出した。
妻に私は説得するようお願いされたが、此の説得が難しい。
どうしましょう?
二年前、モスクワへ行った時、調律をお願いした。お値段は忘れたが、日本よりもずっと安かった。
