基本、私の仕事、そう宿舎タイプのホテル管理人の仕事は、土日祝が休みである。私は大体隔週で、故郷・石巻に帰っている。其処には老いた母が一人、一軒家で生活している。

 

故郷と云う言葉で想起する『見下し』であるが、此れも付け加えることができるであろう。

即ち【出身地】である。

 

早稲田大出身の友人(故人)が私に語っていた笑い話が二つある。因みに彼は金沢の和菓子屋の出である。

 

彼の所属するスキー・サークルの女性メンバーの一人は、「自分は神戸出身なの♪」と吹聴していたのであるが、後に、姫路出身であることが暴露された。

 

もう一つには、彼はまた同校アルバム研究委員会(?)に所属していたのだが、新歓コンパの時に、一人の先輩が、「俺は金沢出身なんだ!」とビール片手に寄って来た。

彼は、「金沢のどちらですか?僕は金沢の寺町です」 

件の先輩は回答に窮した。実は彼は富山県出身だったのだ。

 

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私は今まで自分の故郷を偽ったことは無いが、石巻と言っても、何人かは知らない人も居たし、岩手県の花巻と混同されたり、酷い人になると、「東北なんか、何処も一緒さ!」なんて愚弄されたりしたものだ。

 

例えばであるが、自分の彼女が京都出身とするとブランド力が有るだろう。逆に滋賀出身ではブランド力が落ちる。

更に京都の中でも、ある程度詳しい者にかかると、上京区出身と伏見区出身とでは、出自のイメージが異なる。京都街中と言っても、「三条裏」「東九条」「田中」出身だと隠す人も居るであろう。

出身地により、出自が見え、其処には日本の差別問題が見えてくる。

要するに、部落差別、在日朝鮮人差別が古都・京都は著しい。東北出身の私からすると、一種のカルチャーショックであった。