子供は大変残酷であるが心やさしい存在で、それでいてちゃんとバランスがとれていると思いませんか?
空気銃で電線にとまっている雀を狙い、はずれて当たらないのが常ですが、偶然に当たり、落下してきた雀を手のひらに乗せると、まだ体温がほの温かいことに後悔で胸が熱くなり、どうしようもなく心が乱れ、子供は気休めになるかとお墓を作ったりします。
鉤針にイワシをつけ、鳶が上空から舞い降り、イワシをつかんで上昇すると、釣り糸を引くごとく強くシャクルと鉤が鳶の足にかかり、一瞬鳶は痛さゆえに飛ぶのを忘れて落下します。
駆け上って見ると、落下のショックで鳶はトボトボと千鳥足です。
それを見ると気の毒で、子供は心が乱れます。
トンボをとって竹かごに入れるだけではあき足らず、尻尾をちぎって空に放ちますと、トンボはバランスがとれずうまく飛べません。
そこで麦わらを尻尾代わりにトンボにさしますとバランスよく飛んでいきますが、さぞや痛かろうと子供は同情を寄せてポロリと涙をこぼします。
子供って何と残酷で、それでいて心やさしい存在なんでしょう。
横浜市都筑区の「笹舟の道」で赤トンボを見て、子供の頃を思い出しました。