ひとつずつ、確認
役員経験者というものは、ときにありがたく
ときに悩みの種になる。
まったく白紙状態の役員に、一から説明し、理解してもらうのは大変なことだ。
そんなときに、前回やったことあります、という人が一人でもいれば
ずいぶんと話がスムーズにすすみ、効率の良い活動ができる。
だが、長所と短所は表裏一体とはよく言ったもので
その経験がときには邪魔になったりもする。
「前は違ってました」
「わたしたちのときはこうでした」
PTA活動はいつもいつも同じとは限らない。
前にやって不自由を感じたことは次には改善されているのだから
頭をきりかえて、より便利な方法を呑み込んでほしいのだが
不便でも、経験した方法をとりたがる。
経験を良い方に活かせる事ができればいいのだが
それが足かせになってしまう場合もあり・・。
慣れがまた、決まりごとをなあなあに崩していくこともある。
無駄な決まりごとなら崩しても良いし、なくしてもかまわない。
だが、意味ある決まりごとまでないがしろにするのは、困る。
今回の部署で、経験者がかたまったところがある。
経験者ばかりだから、と本部も油断していた。
見事に決まりごとを破り、ひどい仕事を残した。
「ここは経験者ばかりだから、私、クチをはさむのがコワイわ」
半分冗談のように言って、もうひとりの副会長がため息をつく。
今度の運営委員会で、確認事項を書面にして、再度確認する必要があるね。
それは私の仕事になるのだろう。きっと。