委員を募集してみる
来年30周年をむかえるにあたって、現在のPTA本部役員では人手不足だろうと
OBの方々は、記念誌作成を「現役員の広報部さんに手伝ってもらったら」 と、
提案してくださった。自分たちのときもそうだった、という。
しかし、現役員は、今自分たちが抱えている仕事で忙しい。
しかも広報部は、ただでさえ学校に拘束される時間が長いということで
真っ先に敬遠され、なかなか なり手のいない部署である。
今以上に仕事を任されるとなると、パンクしてしまうのは目に見えている。
OBの方々が、広報部を頼りにするのは、理由がある。
広報紙の作成が 記念誌作成に通じるものがあるからだし、
取材や原稿取りのノウハウがあるから、慣れた仕事だろう、ということなのだ。
だが、それはOBの皆さんが活躍した10年前の話である。
この10年で、PTAは大きく変わった。
私がPTA役員になりたてのころ、「仕事だから」「資格の学校に行ってるから」
そういう理由で、役員を断る人が、まだまだいた。
だが、今は 専業主婦で自宅にいる方を探すのが難しい時代になっている。
どの役員活動も、毎回、部会に部員全員がそろうことは、まず無い。
動けるときに動ける人が活動していく、というカタチを取らざるを得ないのだ。
そのなかで、広報部は、印刷会社と連携して紙面を作っていかなくてはならず
時間の枠に縛られる役員として、嫌がられていた。
そこで、数年前から印刷会社に発注することをやめ、自宅PCやPTA所有のPCで
紙面を作り、学校のカラープリンターを借りて、印刷、発行するカタチにしたのである。
この方法にした結果、PCを得意とする方が面白さを知って、「次年度も残ります」 と
言ってくれるまでに、広報部は変わったのであった。
OBの方には、そのことを説明した。
「記念誌は、印刷会社に発注しようと思っています。
そうなると、印刷会社とのつながりが無い今の広報部には 荷が重いと思います。」
う~~ん、と、OBの方々は頭を抱えた。
「じゃ、人数が足りないのは、どうします?」
「記念誌作成委員を募集しようと思います。」 と、私。
「自分から、手を上げる奇特な人は、そういないんじゃないかな」 と、OB。
「たとえいなくても、呼びかけなければ0人。呼びかけて何人か集まれば
それで助かるのではないでしょうか」
とりあえず声を上げるのが、私流。
そこで、変則的な特別委員として、募集してみた。
ほかの役員同様の扱いで、任期は今年12月~翌年11月。
募集案内のプリントは、「作成委員長」の肩書きで出した。
「長」が決まってさえいれば、いつかはしなくてはならない役員を
早めに引き受けよう、という人が現れるだろう、と思ったからだ。
そして 結果として、断らなくてはならないほどの人数が応募してきた。
「なんでも、言ってみるもんですねぇ」
感心したように、教頭が言った。
そうです。
黙っていれば、それでおしまい。
ありえない、無理だと思っていても
やってみなくちゃ、わからんのですよ、何事も。