C A P
毎年5年生を対象に行っているCAPプログラム。
CAPとは、 Child (子ども)Assault (暴力) Prevention(防止)の
頭文字をとったもので、あらゆる暴力(虐待・いじめ・誘拐・性暴力など)から
自分たちの身体や心を守るために、子どもに何ができるかを伝える
教育プログラムのことである。
このプログラムには、「おとなワークショップ」と「子どもワークショップ」があり、
おとなワークショップは、子どもが受けたワークショップの内容を理解し
子どもからのS・O・S発信を受け止めることができるように目指すものである。
当然、5年生が子どもワークショップを受けるので、5年生の保護者が
同時におとなワークショップを受けると、効果的なのだ。
CAPは、子どもが暴力から自分の身を守るために何ができるかを
子どもたち自身で考え、身に付けることを目的としていて
「~してはいけない」「~しなさい」と言う風に、押し付けの対処法を
教えるものではないところが、ユニークな点である。
寸劇(ロールプレイ)やディスカッションをしながら、子ども自身が実際に
ワークショップに参加・体験していく方法なのだ。
具体的には、人権が侵害される(=暴力を受ける)場合にどうするのか。
NO・・いやだという意志を表明する。
GO・・その場を離れる。
TELL・・だれかに相談する。
一人ではできないときは、友だちや、信頼できる大人に手伝ってもらう。
知らない人に話しかけられたときは
・知らない人には、自分の情報を話さない。
・相手から腕2本分伸ばした位の距離をとる。
・危ない目に遭ったときには、特別な叫び声をあげて逃げる。
など、危険を回避するための方法なども伝えていく。
CAPはアメリカから生まれ、子どもを狙った犯罪が増えてきているため
日本でも、急速に広まっている教育プログラムだ。
私がCAPを初めて知ったのは、今から8年前のことである。
その頃は、まだCAPはそれほど知られていなかったし、引越し先の今の学校で
担任の先生にCAPをしてはどうか、と言ったときも、先生は無反応だった。
この数年間で、子どもへの犯罪がどれだけ増えたことか・・・・
本当は、CAPのような講習会を開く機会は少ないほうが良いのだろうが
ワークショップの講師の方々は、あちこちの学校や公民館などをまわり
忙しく活動されているのが現状だ。
子どもたち自身で、自分を守るといっても、やはり最後には
大人の助けが必要だ。
周りの大人たちは、子どもの信頼を裏切る事がないように
子どもの話しを聴く(※聞く、ではない)ことが大事である。
信頼できる大人がいること、それが何より子どもを勇気付け
子どものチカラを引き出すのである。
<参考図書>
- 森田 ゆり, 平野 恵理子
- あなたが守る あなたの心・あなたのからだ
- 森田 ゆり, たくさんの子どもたち
- 気持ちの本
