寺田屋ない
龍馬「先生ぇ~わしゃ昨日殺されるはずやったがかい。
ほんで先生はわざわざ京くんだりまで
わしを守りに来てくれたがかえ? 」
仁 「だって約束したじゃないですか」
龍馬「約束? 」
仁 「あっ。覚えてないんなら・・・別に」
龍馬「まっこと先生は ねや~」
仁 「えっ? 」照れる仁
龍馬「ところで先生ぇ~
わしゃ、そろそろ、おらんようになっても、ええかい? 」
仁 「えっ? 」
路地で
斬りあいをする恭太郎と東
寺田屋内
龍馬「もうこのへんで、国に係わるがを、やめてええかい? 」
仁 「あ~っ。そういうことですか?
何で、私に、そんなことを」
龍馬「先生は、わしの道しるべやったきねや。 」
仁 「道しるべ? 」
龍馬「初めて先生と会うたころ
わしゃ よう分からんまんまに
攘夷派の志士をきどったがじゃ。
これは、正しいがじゃろうかと疑うちょったけんど、
他に何をしてえいか分からんまま流されちょった。
けんど 先生がたった一人で
コロリの治療をやりゆうがを見て
わしも恐れずに自分が正しいと思うことをやろうと
思うたがじゃ。
長州のいくさのときも ほうじゃ。
このいくさは必要ないくさじゃ。
これしかない ち
無理に己に言い着かせちょったところもあったがじゃ」
回想・仁《暴力は暴力を生むだけなんです! 》
龍馬「先生に怒られ、もっぺん考えてみようと思うたがじゃ。
先生は わしにとって 夜の海に光る道しるべじゃ。
わしゃ ただそこを目指して
進んじょったでけのような気がするぜよ。」
〈それは、何よりうれしい言葉だった。だけど なぜか〉
龍馬「けんどもうこんなもん(拳銃)を持ち歩く暮らしは
こりごりじゃし、ほかにやりたいこともあるし、
ここらで、手を引こうと、思うちょるがじゃ。 」
〈なぜか別れの言葉のように聞こえた。 〉
龍馬「どういた?先生ぇ? 」
〈龍馬さんが国に係わることをやめたら、
俺とのつながりも終わりじゃないかと思えて)
仁 「龍馬さん。私は・・・
私は、龍馬さんの声に導かれて・・・・(突然の頭痛)」
龍馬「先生ッ」
路地で斬りあう恭太郎と東
東「坂本さんを斬ろうとも、時の流れは戻らぬ。
徳川の時代はおわったのだ。
なぜ、かように無駄なことをする?」
恭太郎「私には もう これしかないのだ。」
寺田屋内
頭痛に苦しむ仁
龍馬「咲さんを連れてくるき」
仁 「龍馬さん・・・こんなときに・・・まさか」
咲 「先生! 」
仁 「龍馬さんは? 」
咲 「水を汲みに下へ」
水を汲みながら、斬りあう声に気付く龍馬
龍馬「(窓越しに斬りあいをのぞきこみながら)東ッ」
戸をあけて
龍馬「何をしちょるがじゃ! 」
斬られる東
龍馬「東っ! 」
東 「逃げてくださいっ!」
懐に拳銃がないことに気付く龍馬。
龍馬の目の前に恭太郎の刀が・・・。
龍馬「恭殿」
龍馬に刀を向ける恭太郎を見る咲と仁
咲 「兄上」
咲に気付く恭太郎
腰をぬかす咲
二人に近づく仁
龍馬「咲さんと栄さんを人質に取られたかえ? 」
恭太郎「黙れ」
榊原「(東を押さえつけて)はようせい!橘」
這いながら近づく仁
龍馬「わしを斬って、死ぬつもりかえ?
まっこと、それよりほかに、道はないがかえ」
仁 「恭太郎さん!やめろぉ~! 」
榊原「はよぉせんかぁっ!」
龍馬「恭殿! 」
恭太郎「ごめぇ~ん!」
龍馬に斬りかかる恭太郎
仁 「やめろぉ~っ! 」
東 「坂本さぁ~ん!」
龍馬に斬りかかるもう一人の監視役?。
それを見て、刀を振り回す東
東 「うわ~っ!」
東の刀が龍馬の額にあたる
血しぶきをあびて倒れる仁
倒れる龍馬
血が目に入って何も見えない仁
仁 「龍馬・・さん?龍馬さぁ~ん」




