慶応3年11月10日

寺田屋を出て龍馬を探しに出かける仁と佐分利と咲。

見廻組A「道を開けろ!」

佐分利「見廻組ってヤツでっかね?」

咲  「見回り組? 」

佐分利「幕府の治安部隊ですよ。

    何や キリキリしてまんな」

仁  「何でいまさらキリキリするんですか? 」

佐分利「大政奉還は、上様の本意ではのうて 

    そそのかされたんや とか。

    そう思うてはる人も多いんですよ。」



覚悟はしていたけれど龍馬さんの居場所をつかむのは、

 容易では、なかった

土佐藩屋敷前


はるまつibuki

土佐藩士「しつこいやつじゃ 知らんと言うたら知らん!」

仁  「才谷さんに『南方仁が来た』と、それだけでもいいので…

    伝えるだけでいいので、お願いしますッ

居場所の代わりに 分かったのは

材木町酢屋前

男「海援隊の皆さんはもう引き払うて」

龍馬さんが狙われ 隠れているという事実。

 時ばかりがさらさらと流れていた

仁友堂 安道名津を食べながら

八木「そろそろ坂本様に会えましたかね?」

山田「おッ おぬしもそう思うておったか」

八木「松本様からの お頼みなら 

   勝先生に手形を頼むことなどないでしょ」

ドン!という物音。騒ぐ民衆

福田「お待ち お待ちくだされ 

   いったい 何のお話か?」

同心「静まれ!南方仁はおるか?」

山田「今は、旅に出ておりますが」

同心「では、ペニシリンなるものの製造に携わったものは、

   他におるか?」

山田「私が差配で」

同心「この者を捕えよ!」

山田「ちょっと 訳をお聞かせください」

福田「お待ちください!お待ちください!」


はるまつibuki




物陰に潜む三隅医師



寺田屋の前で


はるまつibuki

仁「もう明日だよ。 」

仁「もう明日ですよ。龍馬さん。 」

物陰で恭太郎と監視役?

榊原「このまま坂本が見つからなければよい 

   などと思ってるのでは、ないだろうな」

恭太郎「いえ」




慶応3年11月15日

探し回る仁と咲

佐分利「いまへんわ」

佐分利「ええかげん 出てこいや」

かんざし屋?


はるまつibuki

龍馬「はっくょん! 」

龍馬「(かんざしを店主に渡して)これ包んでくれるかい

店主「へい」

川辺で


はるまつibuki

咲「佐分利先生は?

  はぐれたのでございますか? 」

仁「今日、終わっちゃいますね

東「南方先生でございませぬか?」

仁「東さんッ!龍馬さん、今、どこにいるかしりませんか?

  お願いです。知ってたら会わせてほしいんです。 」

東「先生といえど 今は」

仁「お願いします!もう時間がないんです。

  どうしても伝えなきゃいけないことが、あるんです。 」

東「では、離れてついてきてください。私と一緒だと思われぬように」


はるまつibuki



店先で

龍馬「中岡が戻ったら『才谷が来た』と伝えちょいてくれるかえ? 」

店主「へい」



薩摩藩士たちとともに

大久保「すでに見廻組には極秘に暗殺の命が下っていると聞く。

    おい達は燃えちょっ火に

    油を一滴落とすだけじゃ」(丸めた紙をにぎる)

見廻組A「そもそも坂本など人殺しの謀反人では、ないか。

     咎人が国事を動かすなど聞いたこともないわ」

見廻組B「そうじゃ。まったくじゃ」

見廻組A(椀のなかの丸めた紙を見つけて)「なんじゃ」

丸めた紙には「坂本 近江屋」と書かれてある。



近江屋

東「いませんか?」

仁「まさか・・・龍馬さん・・・もう


仁の背中にピストルが・・・


はるまつibuki

龍馬「久しぶりじゃのう 先生」

仁 「龍馬さん・・・良かったぁ~良かったですぅ~

東 「一人で動かないでとお願いしたではないですか」

龍馬「ちっくと やぼ用でのう

龍馬「ほうじゃ先生 前 言うちょった保険の・・・

仁 「そんなことより 今すぐ 京都を出ましょう

龍馬「先生にとっても大事な・・・


はるまつibuki

仁 「その話はしますっ!しますから 

   とにかく今は出ましょう。

   ここは危険なんです。 」

龍馬「ほいたら・・場所を変えるかい? 」



階下より中岡の声

中岡「龍馬ぁ~っ!」

龍馬「ああ・・・中岡


必死で龍馬を守る仁

中岡「龍馬っ!わしに一言もなく

   薩摩におかしなもん出したがじゃろっ! 」

龍馬「すまんけんど 今日これから 

   京を出ることになったがじゃ

中岡「京を出る?」

龍馬「今日 京をでるがじゃ


二人で笑う



仁 「お願いします

中岡「いかん!今日という今日は、こいつと

   この後のことについてきっちり話をせんといかんがじゃ!」

(中岡の腹が鳴る)

龍馬「ほいたら みんなでシャモでも食うかえ?ええ? 」

仁 「龍馬さぁ~ん



近江屋?

店主「どなたはんどすか?」

見廻組A「十津川郷士のものですが・・・

     坂本殿にご面会を願いたく」

店主「坂本はんは、おいでになりまへんが」

強引に店の中をかけあげる見廻組