今週、ヨーロッパは前代未聞の熱波に覆われています。昨日7月1日は特に気温が上がり、各地の気温は下記のとおりでした。
ロンドン:36.7℃ (7月としては観測史上最も暑い)
パリ:39.7℃ (観測史上2番目に暑い)
イギリス・ウィンブルドンではテニス選手権が行われていますが、水曜日は、ウィンブルドン史上最も高い気温となる35.7℃まで上がりました。炎天下のコート上では、40℃以上まで上がっていたと思われます。
それでは、観測史上最も暑かったのはいつでしょう。
今から12年前の2003年。5万2千人以上もの死者を出す大熱波がヨーロッパを襲いました。人々は重度の熱中症で倒れ、森林火災が続発し、深刻な水不足から穀物は干からびました。
6月から異常な高温が始まり、8月の2週間で熱波がピークに達し、ヨーロッパ史上過去500年で最も暑い夏となったのです。各国の被害は下記のようでした。
フランス:死者1万5千人。7日連続で40℃以上。
イギリス:死者2100人。イギリスの最高気温38.5℃を記録。
イタリア:死者3000人。数週間連続で38℃以上。
スイス:アルプスの氷河が溶け、洪水・土砂崩れが発生。スイスの最高気温41.5℃を記録。
実は、この年も今年と同様、エルニーニョが発生していました。
さて、この灼熱の陽気はいつまで続くのでしょうか。
上空の天気図を見ると、西ヨーロッパは北に張り出す大きな気圧の尾根の中にあることが分かります。アフリカ大陸から、次々に暖かい空気が流れ込みます。また高気圧に覆われているため、概ね晴れて気温が上がるのです。また、「オメガブロック」と呼ばれるこの形の気圧の尾根は、なかなか崩れません。つまり、暑さはしばらく続く見込みです。

(↑Washington Postより)
フランスやスペインでは、今後も暑さが続きますが、熱波は北や西にも広がります。スウェーデン、スイスやドイツなどでは週末に暑さのピークを迎える見込みです。
出典元:
http://www.washingtonpost.com/blogs/capital-weather-gang/wp/2015/06/30/europe-is-just-beginning-a-sweltering-multi-day-heatwave-this-is-whats-behind-it/