昨日、台風9号が沖縄諸島を直撃しました。
27名が負傷、2棟が倒壊。大木も倒れ、いたるところで洪水、停電も起こりました。台風に慣れているはずの沖縄ですら、被害が起きてしまいました。
さて、その台風9号は、まもなく中国の上海付近に上陸の見込みです。
<現在の台風の状況>
午後3時の台風の状況は下記の通り:
大型で強い台風
中心気圧:960hPa
最大風速:30m 最大瞬間風速:45m
動き:北北西20km
(AP通信)
<建国以来最強の台風?!>
沖縄を通過した時は『非常に強い台風』でしたので、若干弱まったと言えます。しかし、9号は、1949年中華人民共和国の成立以来、上海周辺に上陸した台風の中で、最も勢力の強い台風です。
上海のすぐ南の浙江省では、86万人の人々が避難しています。航空機はキャンセル、また高速道路も通行止めの状態です。
この台風の特徴は、勢力が強いことの他に、その大きさと、動きの遅さにあります。つまり、長い時間に渡って嵐が続きますので、非常に多くの雨が降り、洪水の被害も一層高まります。
<台風の進路>
さて、この台風、中国の後はどこに行くのでしょうか。
その後も北に進み、黄海に到達した後、月曜日昼には北朝鮮に進む予想が出ています。北朝鮮では1世紀ぶりの大干ばつに見舞われています。国連によると、干ばつによって水の衛生環境が悪く、特に子供の健康に深刻な被害が出ていると言います。水不足という観点からは、この台風が一役買うかもしれません。
しかし、乾燥しきった大地に急な雨が降ると、地面にしみこまないまま表面を流れて洪水になる危険が高まります。
<気になる、台風11号の行方>
一方、直接日本本土に影響をもたらしそうなのが、台風11号です。気象庁からの最新の情報によると、16日木曜日頃に西日本に到達する恐れが出てきました。
台風の来週の動向が気になるところです。
*台風の進路:気象庁
*写真掲載元:Sydney Morning Herald

