火災積雲とは | 森さやかのブログ

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「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」

藤原敏行が詠んだ、古今和歌集に収録されている有名な歌です。

秋が来たとは目にははっきりとは分からないが、風の音に秋の訪れを感じたというのです。この歌、実は立秋の時に詠んだものと言われています。


昨日8月6日は立秋。暦の上では秋の始まりです。とはいっても、季節はまだまだ夏真っ盛りです。夏と言えば、モクモクとした入道雲を連想させます。


この雲の写真をご覧ください。↓

普通の入道雲と何か違う気がしますね。何か黄ばんでいるというか、雲の輪郭がくっきりしすぎているというか…。


この雲は「火災積雲(火災雲)」と呼ばれています。今年7月31日にNASAが、アメリカ・カリフォルニア州上空で撮影した本物の雲です。


どうしてこんな雲ができたのでしょう。


それは山火事です。火災積雲とは「火災や火山活動によって発生する濃密な積乱雲」で、地面から空気が急激に熱せられることで出来ます。強い加熱によって大気が強制的に対流し積乱雲ができるのです。


カリフォルニアはここ数年雨不足で、去年は過去119年で最悪の干ばつが起きました。今年も州の80%以上で深刻な干ばつが続いています。そのため山火事の発生も例年よりも多く、今年はすでに400平方キロも焼失しています。その面積は横浜市全域の広さに匹敵します。


大規模な火災等が起きると発生する火災積雲ですが、実はこれは火災を鎮める役割も果たしています。それは、雨を降らせるからです。この雨によって火災が鎮まることもあるのだといいます。しかし、一方で、火災積雲が発達しすぎると雷も発生させるので、そうなると雷光で逆に山火事を誘発させることがあるようです。


それにしてもすごい雲ですね。DASH!


*写真掲載元*

<http://news.yahoo.com/fighter-jet-captures-towering-fire-clouds-over-california-114947720.html>