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■ 緊急寄稿(拡散歓迎):尖閣抗議船、中国専門家の「意味深発言」
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今月12日、香港の「保釣(尖閣防衛)」団体の抗議船が
日本の固有領土である尖閣諸島へ向かって出発して以来、
彼らの暴挙によってどのような問題が引き起こされてくるのかが
注目の的となっている。
その中で、中国国内の著名な日本問題専門家の口から、
大変「意味深長」な発言が吐かれたのである。
13日、中国二番目の国営通信社である中国新聞社の開設する
「中国新聞網」が伝えたところによると、
清華大学国際問題研究所の教授で
政府の外交政策ブレーンとして知られる劉江永氏は、
香港の抗議船出航にかんして、次のようなコメントを行ったという。
「われわれの保釣抗議船は関係の海域に入った場合には、
安全に気をつけなければならない。突発事件の発生を防止すべきである。
海上においてどのようにして突発事件の発生を防げるのか。
(それが発生した場合には)日中関係の大局にどのような影響を与えるのか。
われわれは全体的に考えなければならない」
「保釣戦にせよ、保釣運動の参加者にせよ、国家の領土・主権を守るために
行動するのと同時に、大局を忘れてはいけない」。
以上、劉江永発言の一部内容のできるだけ忠実な日本語訳であるが、
それを読んでみればすぐ分かるように、その発言の趣旨は明らかに、
尖閣海域で「突発事件」が発生してくるのを憂慮して、
そうならないように行動せよ、
との注文を抗議船の人々に突きつけているものである。
そのために、彼は盛んに「大局」という言葉を持ち出しているが、
その言わんとするところの真意は要するに、
抗議船の過激な行動によって
「大局」が壊されてしまうようことことは避けるべきだ、
とのことであろう。
つまり、香港の保釣団体が抗議船を出して
尖閣へ向かわせたという「壮挙」にたいして、
中国政府により近い立場にある国内の専門家は
むしろ高いところから冷ややかな目で見ていて、
「頼むから面倒を起こしてこないでくれ」
との態度を示しているのである。
劉江永教授は明らかに、抗議船の行動によって
尖閣海域で何かの「突発事件」が発生してしまい、
日中関の緊張と対立がそれで
一気に高まってくるようなことを恐れているのである。
政府ブレーンとしての劉教授の立場からすれば、
上述のような気持ちはおそらく劉教授自身だけのものではなく、
むしろ中国政府、すなわち現在の共産党指導部の気持ち
を代弁していると見てよいのであろう。
産經新聞本紙8月2日号掲載の「石平のChinaWatch」で筆者の私は、
「今年秋の共産党大会と来年3月の全国人民大会開催までに
政権移譲という国内最優先日程を控え、
南シナ海ではベトナムやフィリピンと紛争している最中の中国は、
現時点で近隣大国の日本とコトを構える余裕はない。
尖閣で何か大きなトラブルでも起きれば、
苦しい立場に立たされるのはむしろ北京政府の方であり、
したがって現時点では、尖閣問題で自国民を刺激するような
大騒ぎを起こしたくない気持ちさえ今の中国政府にはある。」
と指摘しているが、このような見方が正しかったことは
上述の劉江永発言によっても証明されたのであろう。
とにかく、現時点では「尖閣問題」で大きな騒ぎが起きれば
困ってしまうのはむしろ北京の方であるから、
日本の政府としては、抗議船であろう何であろう、
日本の領海に侵入してきた輩を
粛々と厳しく取り締まりすれば良いのである。
( 石 平 )
■ 緊急寄稿(拡散歓迎):尖閣抗議船、中国専門家の「意味深発言」
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今月12日、香港の「保釣(尖閣防衛)」団体の抗議船が
日本の固有領土である尖閣諸島へ向かって出発して以来、
彼らの暴挙によってどのような問題が引き起こされてくるのかが
注目の的となっている。
その中で、中国国内の著名な日本問題専門家の口から、
大変「意味深長」な発言が吐かれたのである。
13日、中国二番目の国営通信社である中国新聞社の開設する
「中国新聞網」が伝えたところによると、
清華大学国際問題研究所の教授で
政府の外交政策ブレーンとして知られる劉江永氏は、
香港の抗議船出航にかんして、次のようなコメントを行ったという。
「われわれの保釣抗議船は関係の海域に入った場合には、
安全に気をつけなければならない。突発事件の発生を防止すべきである。
海上においてどのようにして突発事件の発生を防げるのか。
(それが発生した場合には)日中関係の大局にどのような影響を与えるのか。
われわれは全体的に考えなければならない」
「保釣戦にせよ、保釣運動の参加者にせよ、国家の領土・主権を守るために
行動するのと同時に、大局を忘れてはいけない」。
以上、劉江永発言の一部内容のできるだけ忠実な日本語訳であるが、
それを読んでみればすぐ分かるように、その発言の趣旨は明らかに、
尖閣海域で「突発事件」が発生してくるのを憂慮して、
そうならないように行動せよ、
との注文を抗議船の人々に突きつけているものである。
そのために、彼は盛んに「大局」という言葉を持ち出しているが、
その言わんとするところの真意は要するに、
抗議船の過激な行動によって
「大局」が壊されてしまうようことことは避けるべきだ、
とのことであろう。
つまり、香港の保釣団体が抗議船を出して
尖閣へ向かわせたという「壮挙」にたいして、
中国政府により近い立場にある国内の専門家は
むしろ高いところから冷ややかな目で見ていて、
「頼むから面倒を起こしてこないでくれ」
との態度を示しているのである。
劉江永教授は明らかに、抗議船の行動によって
尖閣海域で何かの「突発事件」が発生してしまい、
日中関の緊張と対立がそれで
一気に高まってくるようなことを恐れているのである。
政府ブレーンとしての劉教授の立場からすれば、
上述のような気持ちはおそらく劉教授自身だけのものではなく、
むしろ中国政府、すなわち現在の共産党指導部の気持ち
を代弁していると見てよいのであろう。
産經新聞本紙8月2日号掲載の「石平のChinaWatch」で筆者の私は、
「今年秋の共産党大会と来年3月の全国人民大会開催までに
政権移譲という国内最優先日程を控え、
南シナ海ではベトナムやフィリピンと紛争している最中の中国は、
現時点で近隣大国の日本とコトを構える余裕はない。
尖閣で何か大きなトラブルでも起きれば、
苦しい立場に立たされるのはむしろ北京政府の方であり、
したがって現時点では、尖閣問題で自国民を刺激するような
大騒ぎを起こしたくない気持ちさえ今の中国政府にはある。」
と指摘しているが、このような見方が正しかったことは
上述の劉江永発言によっても証明されたのであろう。
とにかく、現時点では「尖閣問題」で大きな騒ぎが起きれば
困ってしまうのはむしろ北京の方であるから、
日本の政府としては、抗議船であろう何であろう、
日本の領海に侵入してきた輩を
粛々と厳しく取り締まりすれば良いのである。
( 石 平 )