エジプトのデモのニュースがずいぶん報道されています。
30年の長期政権によって
貧富の格差や失業率が高くなり、そのストレスのせいだ、
と報道されています。
これは、なんともピントはずれなニュースで
それだけであれば、原油が高騰したり、
株価が下がったりしません。
現在のエジプトはムバラク政権です。
ムバラクの前の大統領はご存知サダト大統領です。
このサダト大統領は、イスラエルと仲良くし
さらに民主化を推し進めようとして
イスラム過激派に暗殺されています。
そして、ムバラクに政権が移ったあと、その路線を踏襲し
イスラム主義運動を徹底的に弾圧してきました。
しかし、イスラム過激派は、常にテロを起こし、
国家転覆を狙ってきました。そこに、チュニジアなどで
若者中心にデモが起こり(わざと起こしたかもしれないが)
その勢いに便乗してイスラム勢力がデモを起こしているわけです。
今や、イスラム政権に移るような勢いさえ見せています。
アメリカとつながっている軍部がどう動くか注目されるところです。
エジプト近辺は、本当に歴史が複雑で
このあたりを詳しく説明するとかなり時間がかかるので結論に行くと
結局、エジプト政権がイスラム化するとイランが喜びます。
これは地政学上の問題ですが、
イランの宿敵であるイスラエルはエジプトの隣国。
国境にあるガザ地区は、有名な紛争地域で、
もしもエジプトがイスラム政権になれば、
反イスラエルになるのは明白。
だから、イスラエルは、ガザにさらに気を配らなければならない。
イランにしてみれば、挟み撃ちにできるわけです。
このままエジプトがイスラム政権に紛争に突入すると
紛争になる可能性が高く、
スエズ運河が閉鎖されれば、原油が運べない。
さらに、イスラエルは世界最高水準の軍備を持っていますから
いまのうちに、イランを空爆したい。
エジプトまでからんでくるとややこしいから
早めにイランをやっつけたいという気持ちが加速される。
そうすると、イランが空爆されるとペルシャ湾封鎖の可能性がある。
このペルシャ湾は、日本の重要な原油輸送ルートですから、
かなり石油が危機的状況になります。
セミナーでもお話ししたと思いますが、
石油備蓄が多すぎると、事業仕分けしたのは
枝野官房長官です!
あ、もちろん、世界からアホ呼ばわりされて
撤回したんですけどね。
危機意識のない民主政権では、本当にどうしようもありません。
ペルシャ湾封鎖にそなえ、民間も含めて
石油備蓄を増やすべきです。
国会でもそういうこと議論しなさい! と言いたいところです。