企画部に赴任し、企画部長と面談した5分後、MOF(財務・大蔵省)関係の社内稟議を全部読むように指示されました。
そして彼は2ヶ月机にかじりついて読みました。
企画部行員は、殆どが国立大の卒業で私立大は慶応大が一人いたのみでした。
D銀行帰りのM部長(頭取の長男)が慶応大学だったことと何か関係がありそうでした。
彼は関西の私立の『あ法科』卒であったので、企画部では場違いの感がありました。
企画部は役員室と同じ階にあり、常に役員と連絡を取りあっていました。
そして東京事務所殻の情報に頼って、新店開設や新商品の申請をしていました。
彼のように支店を転々とし、予算に振り回されてきた人間にとって企画部は支店の実状無視の財務局指示で動いているロボットのような気がしてなじめませんでした。