スワッチと睨めっこ中

生憎のお天気なパレルモからボンジョルノ

Soffio di Sofiaのミキです。

ありがたいことに、ちょこちょことオーダーをいただいたり

新しいお取引が実りそうだったり

秋に開催される企画展に参加させてもらうため、企画書をいただき製作意欲もむくむくと、このロックダウンでも楽しく過ごせています。本当にありがたい事だ。

ただ、すごく困ることが一つ・・・・

それは、新しい素材を仕入れに行けない事です。

布地であれば、イギリスにある好きな生地屋さんで手配は写真を見て大体想像つけてオーダーできます。一般的な金具もシチリアに引っ越してきてからはオンラインで注文。フィレンツェの時は、スカンディッチというフィレンツェしないからトラムとバスに乗って自ら仕入れに出ていました。トラムの最終駅を降りてプラダの会社を通り過ぎたあたりにあるパーツ資材屋にもよく通っていました。懐かしいなぁ〜

残念ながら、パレルモには良い革屋も専門の金具屋はありません。あってもそのパーツ屋から仕入れていると聞いて・・・四苦八苦しながら発注しています。普通のショッピングではないから、問い合わせて、ミニマムきいて、いろいろの確認がイタリア語ですからほんと大変です。汗

そして今は、製作の命でもある革の手配に悩んでいます。

カターニャへ仕入れに行きたいけど、まだレッドゾーンだし県を跨ぐ異動になるためいけません。コロナ禍では電車ならまだしも、高速バスに乗るということにすごく抵抗もあって長らくいけていない。行くなら夫にお願いして車を出してもらおうと思っているのですが、ロックダウン中でいつ行けるのかと先が見えない状態です。いつも使うヌメ革はWhatsAppで連絡を入れれば直ぐに発送してくれるのでそれは助かっていますが。

ただ、新しく白いカゴバックを定番化させるため安定供給できる革を探しているのです。

革は布とやっぱり違うため、自分の目で見て手で触って素材を決めたいのです。

同じ種類の革でも一枚ずつ微妙に違ったり、穴や傷もあったりしますから、カターニャの革屋さんへも電話だけの付き合いではなく、毎回行くようにしています。信頼関係も生まれますしね。

いろんなお話ができ、新しい革を見つけることもできるし、カターニャの市場の中にあるレストランでおいしいランチとワインを飲んでバスに乗ってパレルモへ帰る・・・という仕入れのルーティーンが楽しみでもあるのです。

今はそれができませんから、以前取り寄せたVicenzaにある少数でも仕入れができるタンナーで取り寄せようとPCの画面と、昔取り寄せた革のスワッチと睨めっこ中。ミニマム（サンプリング）でも半裁の革3枚/6㎥だから、あれこれ注文できない。汗

いつも使っている種類のものではないしとても慎重です。

仕入れだけでも大金が飛んでいくから・・・

愛媛での展示会は、残すところ1日となりました。

こんな厳しい中でもお客様へ繋げてくださいましたし、売れる売れないことよりも人との繋がりの大切さをあたらめて実感したり、こうしてイタリアから飛び出て発表できることに喜びを感じています。コロナタームでの展示は作家のみならず、発表の場とさせていただいたギャラリー様もやい変だったと思いますから、本当に感謝しかありません。

決してゼロではない、小さくても一歩前へ進んだと思っていますしね。

作品をご購入してくださったお客様（展示会以外でも）にも感謝絶大です！