時々ベッドを起こして座る練習していましたが、気持ち悪いのはずっと続きました。

今思えば、もっと早く看護師に言えば良かった。なんで言わなかったんだろう。麻酔の副作用なので、麻酔を追加するボタンを押すのも躊躇してしまいます。


昼食の時間になりました。ここから食事解禁です。それも常食です。

栄養部の方が食事を持ってきてくれました。

食べられない。気力がない。受け付けない。

でも、空腹でお腹は常にグーグー鳴っています。

食欲があるのかないのか自分でもわかりません。

バナナだけ食べました。


「気持ち悪い・・・」

様子を見に来てくれた看護師Tさんについに訴えます。

すぐに先輩看護師を連れて来ました。

「気持ち悪いの?背中の麻酔の副作用だと思うから、麻酔を止めて他の痛み止めを使うか、このままで吐き気止めを点滴に入れるかだけどどうしようか?」

「管、今日抜くの?」

「ううん、今日はまだ抜けない」

えー、麻酔止めたら傷が痛いし、他の痛み止めってロキソニンかなぁ。

それでもいいけど、せっかく頑張って背中に麻酔の管入れたのになぁ。もう止めちゃうのもったいないし、使わない管を入れておくなら使った方がいいかなぁ。など一瞬でいろいろ考えて、さっきも効果のあった「点滴で吐き気止め」を選びました。


Tさんが吐き気止めのパックをもってきて点滴にセットしてくれます。

点滴があれこれ枝分かれしていて、

これがこうだからと確認してセット完了!

これで少しは良くなりそう。

少し眠ったと思います。


しばらくしてまた看護師2人が登場。

気分が良くなったことを伝えると、身体を拭くことに。

Tさんに熱々のおしぼりを手渡されます。 

T看「顔、首など自分で拭けるところは拭いてください」

先看「首と脇の下にしてもらって。顔は違うおしぼり持ってきて」


聞こえてしまったので、首と脇の下、胸など自分で拭きました。

温かくて気持ちいい〜。

「お顔はこれでどうぞ」

Tさんが不織布の別のおしぼりを差し出してくれました。


私はレンタルセットを申し込んていたので、パジャマ類(4種)、タオル類、熱々おしぼりが使い放題でした。

おしぼり以外は看護師に言う必要がありますが、おしぼりは自由に使えたので度々使っていました。


さらに背中や下半身を看護師2人で拭いてくれて、着替えることに。

体に入った管から液が染み出し、ガーゼもパジャマも濡れることがあるので管が取れるまではレンタルがおオススメという先輩のブログを読んていたのでレンタルにしました。

上が甚平で下がズボンのスタイルです。

「腰が痛いので早く立って歩きたい」と訴えました。

先輩看護師が嬉しそうに「早く歩きたい!」と繰り返します。


まず鼻の酸素を取ります。

ずっと酸素飽和度が低くて鼻の酸素が取れませんでした。鼻呼吸でなく口で深呼吸するように言われました。そうすると数値が上がって大丈夫に。それ以来、指にメーターをはめられると口で深呼吸をたくさんするようにしました。


体に挿してある短い管につながれた長い管とその先にある袋を取ります。

短い管はガーゼで覆われました

今の使っている点滴ルートを残して、他の留置針を抜きます。

これだけでも少し身軽になった気分です。

おしっこの袋はパンパンになっていました。

変な話、私元気なんだと嬉しくなりました。おしっこの出は基本ですから。

すぐにTさんがそれを開ける容器を取りにナースステーションへ走ります。

でも先輩看護師によるとそんなのは後回しのようで、後に指導されていました。

こういうタイミングや手順も考えなくてはならない看護師さんは本当に大変だなぁと思って見ていました。


ベッドを90度に起こします。

両足をベッドサイド右側に下ろします。順調、順調。

右手でベッドの柵を支えにして、左手は・・・どうだったかな?

ゆっくり立ち上がりました。

あー立てたー!

お約束ですが、クララが立ったよ!の気分でした。


その場でゆっくりと足踏みを10回します。

フラつくこともなくできました。

いよいよ歩きます。

パンパンのおしっこ袋を点滴棒の足元に乗せ(重しになりますね・笑)、ソロソロと廊下に出ます。

一歩進む毎に傷口に少し響きます。

でもそんなに痛くない。

行ける、行ける!

ゆっくりゆっくり、廊下を一往復して合格!

尿カテが抜けることになりました。