あぁ、やっと朝が来た!

6時になり電気がつき、周りも目覚め(私のせいで眠れなかったと思うけど)、いろんな音がしてきます。

私は意外とこのザワザワした音の空間が好きなのです。


7時頃だったかな?

主治医のH医師が来てくれました。

「そどみらさーん、眠れましたか?」

「全然眠れませんでした」

「やっぱり。そうですよね。今日は頑張って動いて歩きましょうね」

「こんな状態で予定通り退院できますか?」

「そのためにも歩かなくちゃ!

後で他の先生が傷を見に来ますからね」


術後翌日に歩かされるってホントなんだ。こんなんで動けるのかな?

とても不安でした。

翌日っていうか今のところまだ12時間も経ってないけど。


7時になり回診の時間。

医師と看護師が来ました。

昨日、手術室の前でお話したT医師でした。

傷口をチェックし、傷口に挿してある管をチェックしガーゼを取り替えてくれました。

「おしっこもたくさん出てるし、管から出ている液もとてもきれいな色でいいね!」と言われました。

そこで初めて自分の身体から伸びるドレーンを見たら血が混じっていないとてもきれいな液体が見えました。

順調なんだと思えて嬉しかったです。


またしばらくすると日勤の看護師が登場。昨日手術室まで送ってくれた新人Tさんと先輩看護師です。

昼間の基本的なお世話はずっとこのTさんがやってくれました。


T看「そどみらさーん。頑張りましたね!眠れましたか?」

まずはねぎらってくれます。

先看「今日は後で体を拭いて、お着替えしてからここに立って足踏みしてみて、大丈夫そうだったら少し歩いてみようね」

あぁ、やっぱりそうくるよね。

先看「そのためにはね、ベッドを90度に起こして座れないとだめなの。少しずつでいいからベッド起こす練習してね」


この先輩看護師さん、いつも「カチっとしておこうか?」と麻酔を気にしてくれました。「さっき押したからだめかも」というと「じゃあ、押せたらラッキーということで押してみるね」という会話を何回かしました。


先看「ベッドを起こす時に注意することはありますか?」

T看「えぇと、麻酔のボトルが落ちないようにします」

先看「どうすればいいですか?」

T看「ネットに入れて首から下げてもらいます」


新人さん、頑張れー。

先輩に教えてもらいながらですが、看護師の仕事量の多さには驚きました。

看護師なしでは入院生活は乗り切れません。


というわけで、麻酔のボトルを入れたネット袋を首にかけられましたが、これがまた重く感じる。


ベッドのリモコンを左手に持ち、少しずつベッドを起こします。

久々の上体起こしは結構大変で、とても90度まで持っていけませんでした。傷口付近の圧迫に耐えながら60度くらいまではいけたかな?感覚的には130度くらい起きてるようでした。

ベッドは最高90度で止まります


上体を起こして耐えていると、夜中中お世話してくれた夜勤看護師が登場。

歯磨きかうがいをするか聞かれたので、うがいと答えました。

ベッド足元に掛けてあったテーブルを柵の上に置いて、用意しておいたコップに水を入れてくれて、吐き出す用の器を置いてくれました。

テーブルがないって思ってたけど、こんなところにあったんだ。

本当は歯磨きしたかったけどそんな気力はありません。

歯磨きシートも用意してきたんだけど、使う気力がありません。

うがいをして水を吐き出す時に上手く器に出せなくて浴衣がびしょびしょ。

それでもいいやと思えるほど気力がありませんでした。


でも、昨晩よりは少しだけ回復していたのか、「今しかない!」とスマホで記念の自撮りしました(笑)

その他はスマホをいじる気力もありませんでした。


上体を起こしていても腰が痛くて、さらにこの頃はお尻も痛くて、寝ても起きても痛くて辛かったです。

夜勤看護師がきてコップ等を片付けてくれました。

「お水飲んでみようか」

と、冷蔵庫からお水を出してくれました。

↓記事で書きましたが、一つ残念なことがありました。

久々の水分なのにあまり喉が乾いた感もなく、少しだけ飲んで終了。


8時になり朝食の時間。

私はまだ禁食です。

また麻酔の副作用が出てきたのか気持ち悪い。

病室に漂うみなさんの朝食の匂いがキツイ。

普通なら美味しそうに感じるのだろうけどとにかくキツイ。

頭もフラフラするのでまたベッドを倒して仰向けに寝ました。

立膝したかったけど、テーブルが邪魔で立膝も体を右側に傾けることもできません。

しばらくして来てくれた夜勤看護師にテーブルを外してもらいました。

ナースコールする考えもありませんでした。