2024年5月2日(木)

 

造影CTの結果を聞く日。

3月にクリニックで検査をしてから、できるだけ外出時には病気のことは考えないようにしてきました。

ぼーっとして車にひかれたり、ふらっとホームから転落しないように。

でもこの日は信号待ちをしているときに初潮を迎えた日のことを思い出していました。

今は亡き母がさりげなくお赤飯を準備してくれました。

あの日から40年、出産することはなかったけどずっと体の一部だった子宮。

ホルモン出し続けてくれてた卵巣。

こんなことになってしまってごめんね。

 

病院について待合いで待ち、中待合いへ移動。

待合い室って診察室番号と医師の名前、それぞれの診察室に呼ばれる患者の番号が表示されてたりしますよね。

いつもそこに表示されていいない診察室番号(医師の名前もなし)から呼ばれます。

今回もそうでした。

別枠、なのかな。

やっぱり癌って重病なのかな。。。

 

診察室へ入ると今回もH医師でした。また新しい先生だったらどうしようと思っていたのでホッとしました。

「造影CTの結果、他に異常は見られませんでした。

今の段階での診断は前回と変わらずⅠAのGrade1ということになります」

 

ホッしました。もうこれ以上心配事は抱えたくありません。

もちろん、病理検査でステージが上がる可能性もあります。

転院のこと言わなくちゃと思っていると・・・

 

「以前、こちらの病院で手術を受けたいとのお話でしたが・・・

腹腔鏡でやりましょう。一応29日を押さえてあります」

 

え?ここでは開腹って言ってなかったっけ?

さらにH医師の説明が続きます。

 

元来は標準治療として子宮全摘、両側付属器摘出、骨盤リンパ節郭清をする行ってきたが、最近の研究ではⅠA期、類内膜癌(体癌で一番多いタイプ)、Grade1(1~3で一番悪性度が低い)場合はリンパ節郭清の省略が現在のガイドラインでは認められている。

リンパ節郭清するとリンパ液の流れが悪くなったり、溜まったりして

リンパ浮腫となることがある。

なので腹腔鏡でやります。

というのが医師みんなで話し合った結果です。

 

ということでした。

私のような肥満だとリンパ浮腫のリスクも高くなるのでそのことも考慮されたのだと思います。

「医師みんなで」という言葉が、みなさんに受け入れてもらえるんだという気がして妙に嬉しかった。

 

「大学病院に行くって言わなくちゃ?」と緊張していたのに、気が抜けました。

質問があるか聞かれたので、

「肥満でも腹腔鏡でできるのですか?ダヴィンチでないとダメなのではないですか?」

「ダヴィンチはここ数年で採用され始めました。それまではずっと腹腔鏡でやってきたのだから大丈夫ですよ」

あ、確かに。

腹腔鏡の方が歴史ははるかに長いんだった。

 

医師からの「大丈夫」ってすごいパワー。

「あぁ、大丈夫なんだ」って思うだけで元気が出てきます。

もう術式や転院については心配しなくていいんだ。

 

「ダヴィンチと普通の腹腔鏡(腹腔鏡って上手く言えなかった)ってなにが違うのですか?」

さらに質問して説明してもらって。

予定してもらった通り29日(水)手術、6月1日(土)退院と決まりました。

 

手術説明には家族に同席して欲しいとのことなので、前日の入院時に説明をお願いしました。

 

そして、手術の簡単な説明。

「おへそからカメラを入れて(考えるだけ痛い!)4か所穴を開けて、1か所にはストローみたいな管を入れます(ストローって・・・)」

 

この辺の知識も先輩方のブログで習得済みです。

肥満じゃないと脂肪を押さえる必要がなくて、穴が一つ少なくて済むんですよね。

 

以前受けた血液検査の結果を確認すると、血栓に関わるDダイマーをやっていなかったので採血を。

採血してくれたのは男性の看護師さん。

男性は生まれて初めてでした。

造影CTの点滴の跡が黄色くなっていたので

「これ、治りますか?」と気持ちが上がっていたせいかどうでもいい話をしてしまいました。

「あー点滴漏れでしょうか。そのうち治ると思いますよ」

 

次は入院支援センターへ移動です。