自らの欲望のために求めたものに牙をむかれた時

人というのは無力になるものだ



 

先日

信じられないようなことが起きた


 

朝いつも通りコンビニ行くと

水の2リットルのペットボトルが売り切れていたのだ

 

東京都中央区八丁堀界隈には

まさかこんなに白橋に憧れていた人が多かったのか

 

そうなのか


 

とかくだらないことは流石に考えなかったが

普遍的な物の喪失は

驚きと悲しみを私に朝に運ぶ



 

悩んだ

 

とても悩んだ

 

500ミリのペットボトルをたくさん買おうか



 

突然ですが、ここで問題です

しょうま君は2リットルのペットボトルを買いにコンビニに向かいました

しかし2リットルのペットボトルは売り切れています

 

そこでしょうま君は500ミリのペットボトル4本買って

2リットル分の水を買うことにしました

 

しかし、2リットルのペットボトルは100円

500ミリのペットボトルも100円


 

しょうま君は

いくら損することになるでしょうか




 

答え

コンビニのスイーツが2回くらい楽しめる





 

いやだ

なんか

すごーく損した気分




 

しかし

他のコンビニを回っている時間はない


 

すると

横にあったのだ


 

大きめのペットボトルに入る

炭酸水




 

炭酸水たくさん飲むの

道端アンジェリカみたいじゃない?



 

そう思い私は

炭酸水を買ってみることにした




 

そう、道端アンジェリカみたいな一日を過ごすために



 

しかし

これが後に大きな悲劇に繋がることを

彼はまだ知らない










 

炭酸水は

思いのほか悪くなかった



 

空腹を忘れるための援軍になり

 

何より

当時の私は

 

デスクの上にある炭酸水を眺めながら

 

道端アンジェリカみたいじゃない?

美を追求する自分に酔っていた



 

しかし

昼になり

お客様先を出た私は

お昼ご飯何食べようかなーと

考えていた


 

すると

はかったかのように

いわゆる

二郎系インスパイア

と呼ばれるお店が近くにあった


 

最近の白橋はとにかく良いことがない

 

そこで

心の傷に効くものは

ニンニクだぜ!

 

たくさん行ったね

ラーメン二郎

美味しかったね

 

ニンニク食べて元気になってやる!!

という

小学生的な異次元の発想に支配され

 

大して期待もせずに

入店し


 

「ニンニク入れますか?」

という店員さんの問いに対して

 

コロナ禍が産んだマスク文化のかげに隠れて

口臭という概念から

爽やかさを抜き取ることにした







 

「あ、増しで」










 

まぁ

ラーメンは

可もなく不可もなくだった


 

しかしそれで良い

 

ラーメンと感動の同居は

山形に行った時に味わえば良い



 

可もなく不可もないラーメンを出してくれたお店を恨む気持ちは全くなく


 

私は店を後にした。






 

そして

炭酸水を飲む



 

ジャンクなものを食べた後に

炭酸水を飲む



 

道端アンジェリカみたいじゃない?

とはもう流石に思わなかったが

 

何となく

シュワシュワと弾ける泡に乗せて

ニンニク臭さまで浄化されるような

 

そんな感覚に浸っていた


 

会社に戻るためにマスクを装着して歩き出す



 

よし

出発だ



 

そこで

彼が来た




 

胃からのせり上がり






 

それは暴力的に

 

暴徒化したフーリガンのように

 

お盆時期の新幹線の自由席に雪崩れ込む観光客のように



 

一気にせり上がる









 

いわゆる

 

ゲッツ

 

的なやつだ




 

ゲッツの

ツを

 

 

にしたやつだ


 

そう、

アンジェリカのせいだ





 

通常時でも炭酸を飲んだら

出やすいにもかかわらず

 

絶望的な満腹感に加わると

暴徒化する






 

 



 

くしくも

本当の道端に向かうことになろうとは

思わなかったが




 

道端に向かい



 

こっそり

胃からのフーリガンたちを

外の世界へ開放した






 

と思ったら

 

そうだ



 

マスクしていた









 

クチャい








 

私の胃から発出された

FCニンニクのフーリガンは

マスクの中で滞留する






 

まさに

マスクの中で自分で出して自分で吸う

セルフニンニクパーティーが開催されている





 

くちゃい










 

しかし

悲劇は留まることを知らない


 

いわゆる

二郎インスパイア系と呼ばれるラーメンは

味が濃い



 

つまり

喉が乾く




 

しかし

私が持つ飲料は・・・・・



 

そう


 

道端アンジェリカしかない






 

飲む



 

炭酸は

彼らのせり上がりを支援する

最強の援軍となる




 

また出る





 

クチャい










 

一人で何をやっているんだ私は






 

しかし

喉は乾く


 

だから

 

飲むしかない




 

また出る





 

一人で何をやっているんだ私は








 

自らの欲望のために求めたものに牙をむかれた時

人というのは無力になるものだ






 

私は

道端で少し胃を落ち着かせるために

ステイすることにした





 

そして

気づいた




 

そもそも

アンジェリカは

二郎系インスパイアを多分食べない






 

そんなくだらないことにも気づかず

生半可な気持ちでアンジェリカしようとした罰だ




 

その後


 

 

そうだ!!!

 

ブレスケア買おうとコンビニに走り

ゲップが出ないように気をつけながら会計を済ませ

 

ブレスケアを半分一気に胃のなかに流し込んだ





 

しかし

流し込んだ液体は





 

そう


 

アンジェリカ!!!!!!!!








 

すると

 

ブレスケア半分

ニンニク半分の

絶望的な匂いがマスクの中に充満し

一人で

人知れず苦しんだことを告白して

 

筆を置く



 

久しぶりに書いたブログで何やってんだ私は

 

それは私にもわからない

 

結論としては

水買おう

その一言に尽きる


 








 

最後に

ご気分悪くされた方、大変申し訳ございませんでした