私の母親の口ぐせの1つに、
「バチが当たったのかな」
「何も悪いことしてないと思うのにな」
「でもバチが当たったのかもしれない」
「どうしてこんなことになったんだろう」
「バチが当たったんだ」
母は、よくバチが当たっていた。
何も悪いことをしていないのなら、
バチなんて当たらないと思うのに、
バチが当たるのだ。
そんなお母さんに同情してたし
可哀想に思ってた。
そういえば私も、
よくバチが当たってた、、
悪いことしてないのに、
バチが当たるなんてだいぶ怖いよ、お母さん。
お母さんがバチを当ててたのね。
バチを当てて自分を律していたのかもしれないね。
だけどね、そんなこと
子どもの私には理解できるわけがなくて、
こんなことを小さな頃から見聞きしてたら、
私が悪い想像が上手いのがわかる。
最悪の事態をパッ!っと、
思いつく才能は副産物かもしれないね。
結局、私のバチはお母さんのせいだったし。
私、悪くなかったし
むしろ可哀想なのは私だったよね
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