さて、私が自律神経失調症・うつ病を発症するまでの話をしていきたいと思います。


まずは、発症の原因となった私の仕事からお話します。



私の仕事は医療ソーシャルワーカーという職業です。


聞きなれない方もいらっしゃるかと思います。


医療ソーシャルワーカー:医療機関にて入院・通院する患者さんとご家族を社会・心理的援助をしていく職業。


例えば、入院となったけど入院費が払えそうも無い、退院後一人で暮らしていくのに不安がある、


退院後、介護保険を使ってサービスを受けたい・・・


など入院・通院中に発生する様々な問題、不安を伺い、他機関と連携しながら、安心して治療が受けれるように、


患者さん、ご家族が問題を解決できるように支援をしていきます。



各病院の規模によって異なりますが、入院患者約30名につき1人の医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)が受け持つことが多く、


配置は各病院により様々で、1名~10数名とばらつきがあります。


主に社会福祉士の国家資格を有する者がMSWの仕事をしています。



私はこのMSWの仕事をしている最中に、自律神経失調症、うつ病を発症してしまいました。


この仕事、実は病院側と患者・家族側との板ばさみに挟まれることが多く、非常に神経を使います。


私たちは福祉の専門職として、患者さん、ご家族の立場に立った支援をしたいと思うのですが、


医療制度、福祉制度や病院、主治医の方針と異なることがほとんどです。



よく、MSWは「人と人の間に入っていく職種」と言われます。


医師と患者さんの間、患者さん本人と家族の間、行政機関と患者さんの間、介護保険サービス事業者と家族の間・・・


常に誰かと誰かの間に入り、調整役として動いていくのです。



だからこそ、ジレンマも多いですし、燃え尽きてしまうこともあります。


人相手の職業ですので、ある程度はやむを得ない部分もありますが。



こうして、今までは「人を支援する立場」にいた私が、


この病気の発症をきっかけに「人に支援される側」になる一歩手前にいる状況は本当に辛いです。


この病気を受け入れるまで時間がかかりました。



今年の夏は残暑が厳しいですね。


みなさん、夏バテしていませんか?


残り少ない夏、楽しんでくださいね。