不倫から 別れさせ工作 ③
<不倫から 別れさせ工作> 連続シリーズで掲載しています。
妻の良子さん(仮名30歳)はある朝突然、不審な男性の訪問を受けます。そして一枚の写真を手渡されます。
その写真は夫 修一(32歳)が見知らぬ女性と肩を並べラブホテルに入る様子を撮ったものでした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「先生、これに私の想いを書きました。どうでしょうか?お金よりも確実な返事が欲しいのです‥‥」
良子さんが便箋に綴られた原稿。私はテーブル越しに受取り、目を通します。
「分かりました。不倫で被った精神的苦痛の対価として、慰謝料100万円の支払い請求通知ですね。」
慰謝料請求等、不倫相手に支払いを求める場合には内容証明郵便での通知文作成をお勧めしています。
後日、この請求を無視したり、支払いを拒否された場合にも法的な意思表示の証となります。
「ええ、でも先生、不倫の慰謝料を請求するだけじゃなくて、この女性、別れさせ工作で私達夫婦を離婚させようとしたんじゃないかと思っています。
これ、白状させることは出来ないでしょうか?また、不審な男が来る事が無いようにしたいのです。」
「そうですね。今後も心配ですね。
他にも同様のご依頼を受けたこともありますよ。別れさせ工作をやる業者の噂もいろいろ聞いています。女性はなかなか口を割らないだろうと思いますが、すべて白状するなら金額を考慮すると付け加えて書きましょうか?」
良子さんは不審な男性の訪問以来、毎日夕刻まで実家で幼子と過ごす毎日です。
夫の修一は妻だけではなく妻の母にも謝罪し、二度と妻を裏切らないと約束しました。そして、この不審な出来事の解決に協力してくれました。
この相手女性は修一の勤める会社の取引先に勤めています。
修一も住所は知らない為、探偵事務所さんに依頼して女性の住所地を知ったのです。
期限を切った通知文。郵便の追跡調査で相手の住所には届いていることは分かっていますが‥‥
返信期限までに、この女性からの返信はありませんでした。
その後、再度の通知にも音沙汰がありません。
再通知を出された10日後、良子さんが再び事務所に来られました。
「先生、裁判所に調停を申し立てます。無視されて、とてもこのままウヤムヤに出来ないです。」
「そうですね。私は裁判上の手続きは出来ませんが、裁判所へは同行しましょうか?」
「わぁ、ありがとうございます。心強いです。」
夫、修一と取引先勤務の女性 二人がラブホテルへ入る写真 不審な男の訪問
この解決に向け、事案解決へのステージは裁判所へ移るのでした。
☆ ☆ ☆ ☆
※仕組まれた〝不倫から 別れさせ工作③” をご案内しました。
婚約者の男性って本当でしょうか?そして、このご夫婦がとられた対応は?
次回引き続き 不倫から 別れさせ工作④ をお伝えします。
☆ ☆ ☆ ☆
不倫や離婚にともなう問題 これ、どうしたら良いのだろうか?
当事務所ホームページから、初回無料のメール相談をご活用ください。
↓