当たり前
こうであるべき
こうでないといけない
という枠を
どうか柔軟に考えられる
大人になりたい。
大人になってほしい。
.
すごく大変なクラスを持ったとき
やんちゃなはちゃめちゃボーイズが
何回声掛けても
椅子に座らなかった。
自分の中で考えた。
座らせたいのは何でか。
最初に出た答えは
『他の先生の目が気になるから』
.
若いから
力不足だから
言うこと聞かせられない
私はダメな先生
できない先生
そう思うともっと苦しくなって
『座らせなくては、なんとしても』
に、なっていった。
そう、自分のために。
.
でもそのボーイズ達は
他の先生の時間でも座らない
遊ぶ、喋る、言うこと聞かなかった。
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ふと、降臨した。
.
『いや、座らんでええやん。好きなところで課題させたらええやん。』
と。
.
そしてそんな姿を見た
ベテラン先生方は声を上げて私を怒った。
ありえない、だから若い先生は。
あなたがしっかり教育しないから。
.
でも、その時の私は絶対うまくいくとおもったし
このやり方で変えられるって
目の前子ども達を一番よく見てる私は
頭を下げてながら
なんとなくスルーしながら
やってみた。
.
『座りたくないなら座らないでもいいんだけど、あなた達の学力はちゃんと付けたいの、先生は。だから座らないでいいから、好きなところで授業は聞いてほしい。あとプリントもして出してほしい。心配だから。一緒に賢くなりたいから。』
と、伝えた。
鼻で笑われた。
でも彼らの中心人物の目が変わった。
『座らんでいいん?』
『うん、いいよ。でも疲れたら座ってもいいよ。てか座って勉強してくれたらそれが一番嬉しいけど。嫌ならいい。そのかわり話は聞いてほしい。クラスから出られるのもちょっと困る。』
『ふーん、わかった。』
.
そこから変わった。
立ち歩きまくっていて
邪魔してた彼らが
立ち歩きながら黒板を見るようになった。
黒板を見て、質問するようになった。
黒板に近づくようになった。
後ろの本棚に座って前を見るようになった。
一人が自分の席に座った。
そしたらもう一人も座ってみた。
.
ベテランの先生方は
運が良かった
ラッキーだった
うちのクラスでそれやったら崩壊よ
って言ってた。
.
違う。
彼らは今まで全部否定されてきた
やることなすこと
ちゃんとやってみたら
え、意外〜と認められず
ちゃんとやってみたら
やれば、できるのにどうしてしないの
と認めてもらえなかった。
だから
何をしたら認めてくれるのか
分からなかった。
.
私は座らない事を認めた。
それでも良いって認めた。
座らなくても君らがいい奴って
わかってる。
だから座らんでもいい。
でも座ってくれたら嬉しいのは本音。
ちゃんと向き合った。
そこがあんた達ベテランとは違う。
と、思ってた。声にはとても出せなかったけど。笑
.
寄り添ってほしい。
その子がどうしてそうなのか。
決めつけないでほしい。
その子がそうならざるをえなかった背景を。
.
もう大学生
SNSで一番に見つけてくれたのは
やんちゃーず。
先生お元気でしたか?
なーんて、敬語。
当時は、くそばばあ、きえろの暴言の嵐が
こーんなにおちついちゃって。
.
わかってたよ、いい子って事。
.
先生はさーちゃんと俺らの話聞いてくれたもんな。
信じていいなって思った。
.
なんて最高の褒め言葉。
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どうかどうか
枠にとらわれないで。
こうあるべきに惑わされないで。
こうでないといけないに
踊らされないで。
自分の直感で、一番大切な事をしてあげてほしい。
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そうそう
我が娘。
あんまりにも離乳食
ぶーーー!って吐くから
悲しくていらいらしてたら
ふっと降臨
.
座りたくないのか。この子。
.
立たせて食べさせたら
もう、食べる食べる。
.
座って食べるべき
べきを
今だけ
べきを 外して
立って食べさせる。
気がむいたら座る事を気長に待って。
.
立って食べる娘が
あんまりにもニコニコなもんで。
当時の彼らを思い出したよ。
.
先生はお母さんになりました。
お母さんになっても
周りの目が気になるけど
目の前の子は一番何を求めてるかを
大切にできる大人になるよ、もう一度。
思い出させてくれて
ありがとう。
やんちゃーず。
.
いや、娘
でもほんまは
座って食べてほしい。笑
(一年半前の日記より)

今ではちゃあんと座ってたべます娘っち。
そう、時間が経てばやるこたぁやるのさ。
その時だけの問題に焦点あてないで
ふっと時には力を抜いて
ま、いつか大丈夫になるでしょっ
って
信じて
認めて
そう思える時だけ 笑
自分にも、我が子にも優しくなれたらいいな。

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