かきすけのワールドサッカー
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最強の圧力団体G14

今日まで世界のサッカー界の頂点に君臨し続けてきたFIFA。そのFIFAに反旗を翻した圧力団体が現れた。それがヨーロッパの18のビッグクラブで構成されたG14である。


事の発端となったのは、ベルギーのシャルルロアというクラブがFIFAを相手取って起こした訴訟である。シャルルロアに所属するアブデルマジド・ウルメルスはモロッコ代表として招集され、その親善試合で足首の靭帯を断裂。全治8ヶ月の大ケガを負ってしまった。シャルルロアが求めているのは、ウルメルスの欠場期間中に払った給与、そしてクラブ側が負担した医療費の返却、さらには中心選手であるウルメルスの離脱によって予想されるシャルルロアの成績降下に対する損害賠償だ。


そして今回シャルルロアが雇った弁護士というのはジャン・ルイ・デュポン。あのボスマン判決を勝訴に導いた腕利きの弁護士である。シャルルロアの提訴自体はそれほど驚くことではない。問題なのは、シャルルロアのバックにデュポンとG14がついているということだ。


そしてこの3月20日。G14はついに大きなアクションを起こした。シャルルロア民事裁判所で行われた公判の席上で、FIFAに損害賠償を請求する訴状を、デュポン弁護士を通して提出したのである。クラブは所属選手が代表に招集されることで不利益を被っており、過去10年分のそれに対する損害賠償8億6000万ユーロ(1160億円)の支払いを求める内容だった。


FIFAは憲章の第36条~40条の中で「代表チームに無償で所属選手を提供すること」とクラブの義務を定めている。G14が求めているのはまさにこの義務からの解放である。


しかしG14の要求が飲まれるようなことがあれば、ワールドカップの価値が大きく下がることは間違いない。ヨーロッパの国はともかくアフリカや南米の国々はヨーロッパのクラブで活躍するアフリカや南米の選手を「借りてくる」ことができず、ベストメンバーをそろえることはまず不可能となる。


国境を越えたインターナショナルな動きがこのところは増えてきている。ボスマン判決がもたらした移籍の自由化もそのひとつであり、同じ文脈で考えればG14の台頭もFIFAとの衝突も当然の成り行きかもしれない。ボスマン判決からも分かるように、自由競争に重きを置く欧州委員会はFIFAを頂点とするピラミッド型の独占的な支配構造を快く思っていない。それだけに今回の判決でG14の狙いが実を結ぶ可能性も十分にある。こうした動きによってサッカーの世界がどのように変わっていくのか、まだ予断を許さない。

ブラジル、連覇に黄信号?

ワールドカップが近づいてきて、世界各地で恒例の大会展望が繰り広げられている。そこでまず間違いなく共通しているのは、「本命はブラジル」というフレーズだ。


現在のセレソンは史上最強ともてはやされ、確実に優勝することがノルマとまで言われている。しかしこの異常な国内のボルテージの中でカルロス・アルベルト・パレイラ監督を真剣に悩ませているのは、少なくとも4人。ロベルト・カルロス、カフー、ヂダ、そしてロナウドだ。


今挙げた4人は世界最強のセレソンの中でも、不可欠なパーツであり、以前は彼らをベンチに置くことすら考えられなかった。つまり代表でもクラブでも「アンタッチャブル」なプレーヤーとしてその地位を確立してきたのだ。当然よほどのことがない限り、彼らはスタメンとしてワールドカップのピッチに立つだろう。しかし、今その「よほどのこと」が起ころうとしている。


サンパウロで華々しいデビューを飾って以来、カフーは世界最高の右サイドバックの称号を欲しいままにしてきた。しかし彼は今、控えという屈辱的な立場を始めて味わわされている。きっかけは怪我だった。しかし故障が完全に治っても、ACミランのカルロ・アンチェロッティ監督はカフーをスタメンに戻すことはなかった。現在はヤープ・スタムの控えに甘んじている。ひたすらベンチで出番を待ち続けているカフーは「アンタッチャブル」というステータスをとっくに失ってしまった。


ロベルト・カルロスの場合はもっと深刻だ。スペイン人モデルやブラジル人タレントなど多くの女性と交際し、ベッドの上では絶好調のようだが、ピッチの上では不調でマスコミから集中砲火を浴びている。レアル・マドリーが彼の後釜としてアシュリー・コールをリストアップしたこともあり、彼の周囲は非常に騒がしい。


カフーとロベルト・カルロスが10年に渡ってポジションを守り続けられた大きな理由のひとつは、ライバルがいなかったことだ。現在はそれぞれ何人かの候補が挙がってきているが、まだ彼らの地位を脅かすには至っていない。経験で守ることができる彼らをコンディションに関わらず、パレイラはドイツでも使わざるを得ないだろう。


ヂダの場合はこの2人ほど深刻な状況ではないが、所属クラブでは素人のような信じられないミスを連発している。いまだに昨年のCL決勝のダメージを引きずっているのかもしれない。それでもファンの心はヂダから離れない。おそらく好調時のヂダのパフォーマンスがまだしっかりと目に焼きついているのだろう。


最後にロナウドについてだが、これは別に現在、何かが表面化しているわけではない。しかし場合によっては、セレソンにとって最大の問題となりうる。彼にまつわる問題は4年ごとに指揮官の頭を悩ませる。02年のルイス・フェリペ・スコラーリ監督はぎりぎりまで彼のコンディションに振り回された。ブラジルのファンやマスコミ、そしてパレイラがもっとも心配しているのはロナウドの怪我である。そんな周囲の気持ちを知ってか知らずか、彼はもはや恒例行事のように今年もマドリーの医務室に通い続けている。


断トツの優勝候補に祭り上げられているパレイラ率いるセレソンは間違いなく小さくない問題をいくつか抱えている。そして何が起こるかわからない短期決戦のワールドカップ。優勝をブラジルと見るのはまだまだ早いのかもしれない。

恐るべき子供たち 第1回ズラタン・イブラヒモビッチ

「プロのフットボーラーとは何らかのバッドボーイだ」

そんな言葉がある。彼らの多くはフットボーラーとして登りつめるために、思春期の時期に様々なものを犠牲にしてきている。だから普通の大人なら考えられないような言動をしばしば取ってしまう。要するに彼らの一部はまだ子供なのだ。ここではそういったフットボーラー達の悪行の数々を紹介していくことにする。


記念すべき第1回に選ばれたのはスウェーデン代表ズラタン・イブラヒモビッチ。イブラヒモビッチは高いポテンシャルを秘め、疾風のようなドリブルで相手を抜き去ったかと思えば、その長身を生かした破壊的なヘディング、アクロバティックなプレーを得意とし、ボールコントロールも正確。まさに世界屈指の素晴らしい選手。だが嫌なやつなのだ。


彼の欠点はその横柄な態度である。周りのことなど一切気にせず、人を見下している。それは192センチという身長のためではない。自分とポジションを争える選手など世界に数えるほどしかいないことを知っているからだ。


観衆は彼の狡猾なファウルや度を越した報復行為をさんざん見てきた。昨シーズンはインテルのキャプテン、イバン・コルドバをボールから遠く離れたところで引っ叩いた。スクデットを取った記念すべき夜には女性記者を車でひこうとした。


その態度は代表の試合でも全く変わらない。ドイツW杯予選のマルタ戦。彼はキックオフ直前の国歌斉唱の時にチューインガムを膨らませていたのだ。これには中継を見ていた国中の人々から抗議の電話が殺到した。

「そんなの知らないよ。集中してたから何も聞こえなかっただけさ。」と彼は答えた。


さらに試合後、イブラヒモビッチが一度も自分にパスをを出さなかったとチームメイトのフレデリク・リュングベリが怒りをあらわにした。するとイブラヒモビッチは口元に人差し指を1本立て、そのままどこかへ行ってしまった。先ほどのジェスチャーの意味を尋ねられると、彼は答えた。

「あいつは黙ってりゃいいんだ。まずはイタリアに行ってスクデットを取るんだな。そうしたら俺に話しかけるのを許してやる。」


彼にとってサッカー選手であるということは他人の感情も言葉も気にしなくていいということらしい。サッカー選手として結果を残す限り、このことに対する批判が大きくならないことを知っている彼はかなり狡猾である。



カッサーノ争奪戦の結末

今回のカッサーノのレアルマドリー移籍について、世論は肯定派と否定派に真っ二つに分れていると言っていい。しかしほとんどの人々の間で共通しているのは、イタリア国内の貴重なタレントが国外に逃げてしまったことを嘆きつつも、礼儀知らずの問題児を厄介払いできたというような複雑な気持ちだろう。


まだ若く将来、フランチェスコ・トッティやアレッサンドロ・デル・ピエロといった名選手の跡を継ぐであろうこの天才が今後イタリアのクラブに戻る可能性はほとんどなくなった。一説によればレアルマドリーはカッサーノの契約の違約金を約243億円に設定したという。これはロナウヂーニョよりも高い金額であり、当然のことながらこの天文学的数字を払えるクラブは存在しない。つまりそれほどレアルマドリーのカッサーノに対する評価は高いということなのだが、このことからカッサーノを手放したローマがいかに交渉下手かが分かる。6月で契約が切れることはローマも重々分かっていたはずなのだが、契約更新の交渉を一向に進めることができなかっただけでなく、わずか7億5000万円で貴重な財産を渡してしまったのである。


いち早くカッサーノ獲得に動いていたのは、実はユーベだった。その理由は04年の夏にファビオ・カペッロ監督を招聘した時点でチームのシンボルであるデル・ピエロが特別扱いされなくなることが分かっていたからだ。つまり、デル・ピエロが自ら移籍を望む可能性を考え、後継者となるカッサーノに触手を伸ばしていた。しかし、ユーベ最大の誤算はデル・ピエロが想像をはるかに超えて、模範的な選手であったということだ。途中交代を命じられても、ベンチを温めることになっても、文句ひとつ言わず従い、試合に出ればきっちりと結果を残す。デル・ピエロとサポーターの関係はさらに良くなったほどだ。常にモチベーションを高め、コンディションを維持し、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを披露する姿は、まさにプロの鑑であった。


カッサーノに対するユーベの関心が薄れたのは、デル・ピエロを手放す理由がなくなったからだ。デル・ピエロはバックアッパーとして模範的な姿勢を見せ、チームにとって間違いなくいい影響を与えている。ユーベが優先したのは新たなキャリアを踏み出したデル・ピエロとのデリケートなバランスだった。カッサーノを獲得するなどもってのほかだったのだ。


唯一、非常に不可解だったのがインテルがあっさりと争奪戦から手を引いたことだ。カッサーノを獲得すれば、アドリアーノと並ぶ柱ができ、長期的に見れば末恐ろしい2トップが出来上がったことだろう。ヴェロンとアドリアーノの確執が持ち上がるなど選手間のトラブルがもはや伝統的となっているインテルに悪童カッサーノが入ることでチームが内部崩壊を起こすことを心配したのだろうか。


いずれにしてもこの移籍がカッサーノの今後のキャリアや成長を大きく左右するのは間違いないだろう。低迷するレアルマドリーでどれほどのパフォーマンスを見せることができるのか注目である。

ロナウド、インテル行きを否定

レアル・マドリーのロナウドはレアルに残りたいという意志を改めて明確にした。最近はレアルのサポーターからもブーイングを浴びており、インテル復帰が噂されていた。


「ここを出ようと思ったことなんて一度もない。イタリアに戻るためサッキと話したというのもうそだ。今のチームの状態について批判されるのは仕方ないし言い訳もしない。ただ僕に関して嘘を書かれるのは気に入らない。ファンも信じてしまうからだ。」



バルセロナ会長、「あらゆる手を尽くしてアンリを獲る。」

イングランドのタブロイド紙「ザ・サン」のインタビューの中でバルセロナのジョアン・ラポルタ会長は

「アンリを獲るためにあらゆる手を尽くす。バルセロナのスタッフは彼に契約させるために全力を尽くすだろう。」と語った。


現在28歳のアンリは今シーズン終了までは所属するアーセナルとの新たな契約についての話し合いを拒否する姿勢を見せている。しかし、アーセナルからスペインに渡り失敗した選手は多く、アンリも慎重になっているようだ。アンリが何よりも忘れてはいけないのはアンリの才能を開花させ、世界屈指のプレーヤーにまで育て上げたのは他でもないアーセン・ヴェンゲル(現アーセナル監督)だということだ。


ちなみに先週末はチェルシーがアンリに対して高額のオファーを提示し、争奪戦に加わっている。

FIFA年間最優秀選手、ロナウジーニョが2度目の受賞

ロナウジーニョが2年連続でFIFA年間最優秀選手に輝いた。2位はチェルシーのフランク・ランパード。3位はバルセロナのサミュエル・エトーだった。ロナウジーニョは今年のバロンドール(欧州年間最優秀選手)も獲得しており、まさに2005年はロナウジーニョイヤーとなった。

ガスコインがアルコール依存治療のためアメリカへ

「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙によればポール・ガスコインがアルコール依存症を克服するためにアメリカへ渡ったそうだ。ガスコインは酔った状態で練習場に現れたことで下部リーグのケターリング・タウンの監督を解任され、夜の街で乱闘騒ぎを起こして逮捕された。

「ケターリング・タウンをクビになったことでとても落ち込んだ。ジョージ・ベストの死も衝撃的だった。彼は僕の友人でもあり、憧れでもあったからね。」出発前にガスコインはこう語った。

現役時代から「悪がき」として有名だったガスコインだがどうやら歳をとってもその性格が変わることはないようだ。

カッサーノ、レアルマドリーとの交渉はなし

噂されていたレアルマドリーとローマの関係者の話し合いは行われなかった。


レアルマドリーとしては1月中にカッサーノの獲得を希望しているが、6月になればただで手に入るので用意している金額は非常に少ない。また、6月には他の選手と交換という形でのユベントスへの移籍がほぼ合意に達している。そのためレアルに安い金額で売るくらいならユベントスとのトレード移籍をローマは求めるかもしれない。いずれにせよカッサーノを巡るクラブ同士の駆け引きは佳境を迎えている。

ロイ・キーン、セルティックと契約

一時はレアルマドリーに移籍するのではないかと言われていたアイルランド代表のロイ・キーンがスコットランドのセルティックと正式に契約を交わした。キーンは現在34歳。契約期間は2007年6月30日までとなる。