北杜夫の文学の魅力

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こんにちは、塾長です

今日5月1日は
作家の北杜夫が生まれた日です
（1927年）

『どくとるマンボウ航海記』
のような旅行記から

『楡家の人びと』のような
大長編小説や

『怪盗ジバコ』のような
ユーモア小説まで

多岐にわたるジャンルの文章を
たくさん書きました

私より一回り上の世代は

北杜夫や遠藤周作の

くだけた雰囲気でありながら
知的なエッセイから

大きな影響を受けたそうです

私は小さかったので

その頃の雰囲気を
あまりよく知りませんが

二人の対談や文章を今読むと

｢本当に明るくて楽しそうだなあ｣
と羨ましくなります

私は、北さんが亡くなって
10年以上が経つのに

本屋さんで
北杜夫の本を見つけると

｢あっ、北さんの本だ｣
と駆け寄りたくなります

また小説やエッセイの
ページを繰っていると

北杜夫がそこにいる気がして

｢北さん｣と思わず
呼びかけたくなる瞬間があります

日常の雑記めいた話も
深刻な時代状況の話題も

同じように自然体
というのが北文学の特徴です

軽い話でも心に残り
重い話も後に引きずりません

文字面は難しそうでも

音読してみると
すーっと頭に入ってきます

よく｢文学は人間の心を豊かにする｣
と言いますが

北杜夫の著作を読むことは

本当に人生を豊かにすると
実感しています

文庫本で買える著書が
たくさんあるので

若い世代に少しでも
読み継がれて欲しいです