休日に友人たちと会食したのですが、その際ビール、酎ハイ、焼酎、日本酒を呑み、帰宅後も仕上げにビールを飲んだところ翌日軽く頭痛に襲われました。いわゆる二日酔いの症状です。
グループで飲んでいて辞め時を逸するとだらだらとお酒が進んでしまい、飲みすぎてしまうことがあります。何年たっても同じことを繰り返すところがアルコールの怖いところです。冷静な思考ができなくなっている証拠ですね。
二日酔いの経験は数限りなくありますが、なぜ頭痛になるのかよくよく考えたらあまり理解していなかったので、今回調べてみました。
お酒の中にはアルコール(エタノール)が含まれています。おもに胃から20%、小腸から80%が吸収されるとされています。(ちなみにお酒は胃から吸収されるから水よりもたくさん飲めるという説がありますが、吸収の面からみると必ずしも妥当ではなさそうです)
吸収されたエタノールは血管によって肝臓に運ばれ、そこでアルコール脱水素酵素(ADH)、ミクロソームエタノール酸化酵素(MEOS)の働きで分解され、アセトアルデヒドという物質になります。
アセトアルデヒドは常温では無色の気体で揮発性があり(沸点約20℃)、非常に燃えやすく、独特の刺激臭があるそうです。天然にも存在しており、果実などに多く含まれています。
有害物質として取り扱いされており、蒸気を浴びることで目や粘膜、皮膚の紅潮、経口で嘔吐、下痢、呼吸不全などの症状が認められているようです。また発がん性についても懸念されているようです。
(厚労省HPより)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000e8q1-att/2r9852000000eh26.pdf
一方、この刺激臭を十分に希薄するとフルーティーな香りと感じられることから、食品の香料などにも使われているようです。
また、シンナーやラッカーの溶剤やマニキュアの除光液に使われる酢酸エチルを合成するのに使用されるなど工業的な利用もされています。
この功罪併せ持つアセトアルデヒドですが、肝臓でアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解され酢酸に、その酢酸は筋肉や脂肪で二酸化炭素と水に分解されて、呼吸や汗、おしっことともに体外へ排出されて行きます。
飲酒により大量に発生したアセトアルデヒドの分解が追い付かない状態になると、体に蓄積されていきます。
この蓄積されたアセトアルデヒドを体の外に排出しようとして脳血管が拡張することで、頭蓋内の神経が刺激され頭痛が発生する、というのが二日酔い時の頭痛の原因の一説だそうです。
ただこの説がその通りだとしても、なぜ頭全体ではなく、こめかみあたりで痛みを感じることが多いのか?といったところはよくわからないです。神経は頭全体に張り巡らされていますよね。また、頭以外も痛くなってもよいわけですが、そこは痛みではなく、吐き気や倦怠感などに置き換わっているという理解でいいんですかね?
今のところ、二日酔いのメカニズムは実はまだあまりよくわかっていないというのが実情のようです。原因ははっきりしているんですが、なぜそうなるのかは様々な要因がありそうです。
(厚労省HPより)
二日酔いの時によく言われる水をたくさん飲むという対処法も、べつにアルコールの代謝が早まるわけではなく、脱水状態を回復する意味しかないということがよくわかりました。体に取り込んだ後はどうしようもないので、とにかく飲みすぎはNGということで気を付けることにします。

